MENU

【観戦記】琉球キングス-大阪エヴェッサ(4/23)

アンソニー・マクヘンリー
攻撃力のキングスと、防御力の大阪
矛と盾の戦いは大阪に軍配があがる

キングス 77(15-17.20-15.20-26.22-23)81 大阪
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #1今野翔太(182cm)
#13津山尚大(180cm) – #9綿貫瞬(178cm)
#31喜多川修平(185cm) – #18相馬卓弥(182cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #21ローレンス・ブラックレッジ(207cm)
#30イバン・ラベネル(204cm) – #22ディアンジェロ・ハミルトン(203cm)
【観戦記】
一試合平均86.3得点とリーグ一の攻撃力を誇るキングスと、一試合平均67.0失点でリーグ一の防御力を誇る大阪の対戦となりました(数値は4月22日時点)。
どちらが勝つにせよ、60点台~70点台前半で勝敗が決するようなら大阪のリズム、70点台後半~80点台ならばキングスのリズムと予想していました。
試合後、大阪の桶谷大ヘッドコーチは「毎クオーターの失点を18点以下に抑えたかった」と語っていたそうで、結果的にキングスは相手のゲームプランを狂わせることに成功しましたが、それ以上にキングスのゲームプラン通りに進まなかった試合という印象を受けました。終盤、ファウルゲームに行き、大阪がフリースローを落としているにも関わらず、オフェンスリバウンドを拾われたところで勝負ありました。
桶谷ヘッドコーチは意図的にミスマッチを作って相手のリズムを崩すのがうまい方で、今日も#2ドゥレイロン・バーンズ(194cm)に#7並里成(172cm)、#31喜多川(185cm)に#21ブラックレッジ(207cm)をマッチアップさせる場面がありました。
#7並里はキングス在籍時代も2メートル級の外国籍選手にマッチアップすることがありましたし、先日の大阪-滋賀戦では#21ブラックレッジが滋賀のシューター岡田優にマッチアップする場面がありました。従ってキングスのコーチや選手にとって、こうしたミスマッチを作ってくることは想定の範囲内だったでしょうし、私も予想はしていたのですが、実際に目の前で行われると面食らいました。
結果的にキングスは敗れたものの、キングス#31喜多川の活躍は見事でした。
かつて読んだ本の中に、

シュートを打つべき場面で打たないのは、打って外すよりも罪が重い。

という言葉が書かれていて、たしか元男子日本代表監督・小浜元孝氏の著書だったと記憶していますが、それを身をもって示しているのが今シーズンの喜多川と思います。
今日の試合に関しては、自分より22cmも大きい外国籍選手にマッチアップされ、実際、ブロックを喰らう場面があったにも関わらず、シュートを打つべき場面で打ち続けて27得点の大活躍。
自分よりも身長が高く、手足の長い外国籍選手にブロックを喰らうと「またブロックされるのではないか」というサブリミナル効果が働くと思うのですが、それでもシュートを打ち切るメンタリティが素晴らしいです。豪快にブロックされた次の攻撃機会でスリーを決めた瞬間は、思わず天を仰ぎました。
試合後、敵将の桶谷ヘッドコーチは「行かなくていい場面でヘルプに行って(喜多川をフリーにして)決められた」と語っていたそうなので、明日の試合では#14岸本や#5マクヘンリーのドライブに対するヘルプと、喜多川の守り方に改善がなされることでしょう。
キングスとしても負けられない明日の試合。勝敗の鍵を握るのは、#2ドゥレイロン・バーンズと予想します。
点取り屋の彼が、ここ3試合連続で一桁得点。不調というよりは「抑えられている」印象が強いのですが、相手を見返す一撃でチームを勝利に導き、プレーオフへ向けて弾みをつけてもらいたいです。

よろしければシェアしてください!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 本当に今日は勝利だけではなく、有明で優勝する??という気持ち溢れるような試合内容であってほしい(。-_-。)
    岸本選手も、ガチガチに抑えられ、浜松戦ではお褒めの言葉があったのに~~…残念(。-_-。)
    昨日は、残念でしたが…久々の成さんのプレイが観れて良かった~
    メンタルの強さ圧巻??まるで大阪ホームよりものびのびプレイしてました^o^
    今日から7連勝する??go kings go??

目次