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キングス公開練習 in 宮古島

山内盛久と並里成
2013年1月6日(日)、宮古島市総合体育館で行われたキングス公開練習に行ってきました。一週間前にANAの航空券を押さえたにも関わらず、片道の航空券代は5千円弱。以前に比べるとだいぶ行きやすくなりました。
練習開始の1時間前に体育館に着くと、選手はシューティングをしたりチューブトレーニングをしたりと、思い思いの形で体を温めていました。離島開催の公開練習ながら、キース・リチャードソンAC以外の全スタッフ&全選手が集結しており、このキャンプに向けた球団の本気度が伝わってきます。
コートサイドに遠山向人HCがおられたので、以前から聞いてみたいと思っていたことを質問してみました。
[Q1]一試合の失点を何点以内に抑えたいか。
[Q2]キングスはスモールラインナップにも関わらずディフェンス・リバウンドをしっかりと確保できており、これがトランジションの土台を支えている。要因は何か。
[Q3]島根戦で見せた変則的なゾーンはカズディフェンスか。
[Q4]浜松戦でウェンデル・ホワイト(198cm)に与那嶺翼(173cm)が付いている時間帯があったが、どのような意図があったか。


Q1に対する回答は「70点以下」とのことでした。聞いた瞬間はとてつもない数字と思いましたが、今シーズンここまで22試合を消化したキングスの平均失点は72.5ですから、目標にかなり近いディフェンスが出来ているといえます。
Q2~Q4に関してもとても興味深いお話しを聞くことが出来たのですが、誰が見ているか分からないこのブログに書くのはやめておきます。ただ、キングスの選手の適応力の高さやコーチングスタッフのスカウティング力、試合前の周到な準備、現状に満足することのない向上心、そして、お互いを尊重し合うチームワークの良さが今シーズンのキングスの好調を支えているということは記しておきます。
公開練習に参加したメンバーと練習メニューは以下の通りです。
【メンバー】
遠山 向人HC
伊佐 勉AC
#5アンソニー・マクヘンリー
#6金城 茂之
#8与那嶺 翼
#9小菅 直人
#11山城 吉超
#13菅原 洋介
#30テレンス・ウッドベリー
#32山内 盛久
#33ジャーフロー・ラーカイ
#37並里 成
#50ジェフ・ニュートン
練習生
城間 遼子トレーナー
立石 泰崇トレーナー
永安 美智子トレーナー
中村 篤郎マネージャー
【練習メニュー】14:00~16:00
(1)ストレッチ、アップ
(2)オールコート3対2 → 復路3対3
(3)ハーフコート5対5
(4)オールコート5対5
(5)フリースロー
(6)シューティング
(7)ダウン
練習中、特にトランジションとインサイドアタックに重点を置いていたように思います。また、全ての練習がゲームライクに行われていました。写真を交えて振り返ります。
キングス
(1)ストレッチ、アップ
輪になってストレッチをした後は、公式戦と全く同じアップを行っていました。試合前と同じルーティーンを練習前に行うことで、集中力を高めていく感じ。
アンソニー・マクヘンリー
(2)オールコート3対2 → 復路3対3
オールコートで往路がアウトナンバー、復路は攻防を切り替えてタイトナンバーです。キングスの生命線=トランジションを重要視していました。
与那嶺翼
(3)ハーフコート5対5
オフェンスは 1in 4out の布陣でスタートし、ボールマンがペネトレイトしてキックアウト。パスを受けた選手はシュートを打てれば打つし、打てなければボールをスウィングしてペネトレイト→キックアウト。この繰り返し。24秒以内にシュートまで。
キングス
(4)オールコート5対5
残り45秒、残り50秒、残り35秒とさまざまなシチュエーションを設定し、自陣エンドラインからのスローインでスタート。残り時間をどう使うかのドリル。特に残り35秒から5秒以内にシュートを放って最初のオフェンスを終了し、攻撃回数を2回確保するという練習がユニークでした。
1月3日(木)の京都戦 第3Q残り38秒、自陣エンドラインからのマイボールスローインというシチュエーションがありました。キングスはこのクォーター2回の攻撃機会を得て5点を奪いましたが、あれは決して偶然でもラッキーでもなく、普段の練習で培われた必然のプレーだったんですね。
小菅直人
(5)フリースロー
練習の合間合間にフリースローを入れていました。息が切れた状態から2ショットを打つところがゲームライクです。
クラブチームの練習だと、シューターの右隣の人がボールを渡してシュートを打つケースが多いかと思いますが、キングスは試合と同じようにゴール下からワンバウンドでボールを渡してシュートを打っていました。
練習全般を通して、こういう細かいところをゲームライクにする工夫が見られました。選手ももちろん、ボールを受け取ってからシュートを打つまでの間(ま)は試合と一緒。シュートモーションに入る前の儀式も一緒で、たとえばジェフは右手と左手で一回ずつドリブルを突いてからシュートを打ちます。
金城茂之
(6)シューティング
コーン(パイロン)を立て、ボールを受ける前のカッティングやもらい足を意識したシューティング。
キングス
(7)ダウン
ストレッチを終えた後に黙想。最後にハドルを組んで練習が終了しました。
キングス
GO KINGS!

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • バスケは未経験ですが娘のバスケがきっかけで
    バスケ&キングスなしでは生きていけない体になっています
    少しでもバスケを理解したいと日々勉強中にさばにさんのブログを発見、
    いつも楽しく感心して見させて頂いています
    これからもわかりやすい解説お願いします

  • 練習生は、外国人ですか?ハーフでしょうか?レベル的にはどうなんでしょうか?

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