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【所感】キングス-浜松・東三河フェニックス(2/23)

キングス 87(21-25.31-20.21-17.14-22)84 浜松
【スターティング5とマッチアップ】
37並里成(172cm) – 1大石慎之介(174cm)
32山内盛久(173cm) – 27米澤翼(183cm)
9小菅直人(187cm) – 14ウェンデル・ホワイト(198cm)
5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – 21ジェフリー・パーマー(203cm)
50ジェフ・ニュートン(205cm) – 8太田敦也(206cm)
【観戦記】
アウェイゲームは10人で戦うキングス。今節のお留守番は金城茂之と岸本隆一で、山城吉超が遠征に帯同します。
浜松との対戦は今シーズン3度目。両チームのスタメンは前回と変わりがないものの、マッチアップを変えてきました。浜松の最も危険な男=ホワイトにマッチアップしたのはマックではなく小菅。もしここにマックがマッチアップすると、206cmの太田に小菅が付くことになるため、そのミスマッチを嫌ったものと思われます。
立ち上がりのディフェンスは両チームマンツーマン。ただ、浜松はスイッチング気味のマンツーマン。機動力が持ち味の両チームの対戦は、攻防が目まぐるしく切り替わるトランジションゲームとなります。
前のめりに守る両チームのディフェンスに対し、前半はお互いに裏の取り合いとなります。第2Qオフィシャルタイムアウトの時点で33対33の同点。このタイムアウト明け、浜松はディフェンスを変則的なゾーンに切り替えます。ここでまんまとターンオーバーをしてしまったキングスはすかさず60秒タイムアウト。ゾーンに対してはシュート力のあるウッドベリーを活かして反撃に転じます。
浜松の#13ケビン・ガロウェイ(200cm)に対しては並里とウッドベリーが交代で付きます。並里だと高さのミスマッチが生じ、ウッドベリーだと平面のミスマッチが生じるため、キングスの弁慶の泣き所となりましたが、ディフェンスのディレクション(方向付け)によりチームで防いでいました。
後半開始のキングスのディフェンスはゾーン。ゾーンを一度だけ見せて次のディフェンスはマンツーマン。この試合、両チーム共にディフェンスの多彩な仕掛けで相手を惑わせていました。
第4Q 残り7分13秒、ここまで好ディフェンスを見せていた小菅が4回目のファウルでベンチに下がります。交代で入ったのは吉超。ディフェンスのピックアップが遅れていると見るや浜松は次々と速攻を仕掛けます。
ここまでほぼ6人で戦ってきたキングスと、プレータイムをシェアしてきた浜松。終盤に体力勝負を仕掛けられたキングスは劣勢を強いられますが、辛くも3点差で逃げ切りました。
この試合の勝因は、ウッドベリーをフリーにする手数が増えていたことと、並里のボール離れが良くなっていたこと。チーム状態が良くないと「俺が俺が」となってしまいがちですが、島根戦からの1週間でリセットし、キングスがチームバスケットで勝利を収めました。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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