キングス 77(15-19,17-19,34-11,11-30)79 岩手
僕の乗った飛行機がチームと一緒だったのですが、12人の選手全員がこの遠征に帯同していました。ヘッドコーチはもちろん、2人のアシスタントコーチと3人のトレーナー、マネージャー、ゼネラルマネージャー、球団オーナーが岩手に集結しており、この試合に向けた球団の本気を見ました。
この試合の勝敗を分けたポイントは、僕は3つあったと思います。
(1)月野雅人(岩手)の活躍
岩手の強力なインサイドを封じるために、キングスはダブルチーム、時にはトリプルチームで応戦していました。ここでバックコート陣に得点されるとキングスは苦しくなりますが、その役割を果たしたのが18得点の月野でした。シューターの高橋憲一や仲村直人に当たりが来なかった分も、彼がチームを救いました。
この試合、第4Q残り36秒でレジー・オコーサに逆転3Pシュートを決められましたが、あれは事故のようなものというか、防ぎようが無かったと思います。それよりも、残り10分17点リードというシチュエーションから、3Pシュート一本で逆転されてしまうところまで追い上げられた過程に問題があります。その岩手の反撃の中心にいたのが月野でした。
(2)第4Q開始早々のファウルとタイムアウト
キングスは第4Q開始早々に立て続けにファウルを取られ、残り7分52秒、チームファウルが4つになったところでタイムアウトを取ります。この時点のキングスのリードは16点。
ここは判断が難しいところですし、結果論になりますが、残り時間と点差、残りのタイムアウト数を考えれば、タイムアウトを欲しかったのはむしろ岩手のほうだったはず。このタイムアウトを境に流れは岩手に移り、逆転を許しました。
早め早めのタイムアウトで今まで幾度と無く相手チームの反撃の芽を摘んできた遠山HCでしたが、今回はそれが裏目に出てしまいました。
(3)残り3分41秒のメンバーチェンジ
第4Q中盤、コートに立っていたキングスの選手は並里成、小菅直人、テレンス・ウッドベリー、アンソニー・マクヘンリー、ジェフ・ニュートンの5人でした。ウッドベリーにマッチアップしていたのはガードの月野で、高さのミスマッチが生じていました。残り時間3分41秒に月野がファウルをして個人ファウル4つ目。岩手のこの日のキーマンをファウルトラブルに陥れました。
ここで岩手はメンバーチェンジをしませんでしたが、キングスはジェフに代えてジャーフロー・ラーカイを投入。岩手はマッチアップを替え、月野は並里に付きました。
ミスマッチで相手のキーマンを突けていたのに、なぜラインナップを崩す必要があったのか。そして、ジェフではなくラーカイにした意図は何なのかが読みとれなかったので、改めてbjTVで観てみたいと思います。
☆ ☆ ☆
敗れはしたものの、いいゲームでした。
ただ、いいゲームだと言っていられるのは僕のような外野だけで、試合後の選手&スタッフの悔しそうな表情は忘れられません。ウッドベリーはしばらく立ち上がれませんでしたし、遠山HCが記者会見場に現れるまでにはかなり長い時間を要していました。
試合後、遠山HCは眠れなかったかもしれません…。そんな試合でした。
明日の試合、今度はキングスが桶谷HCを眠れなくする番です。
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コメント
コメント一覧 (1件)
さばにさん、お久しぶりのコメントです。
毎回、記事を読むのを楽しみにしてます。私はバスケ経験者ではないし、ブースター歴4年ホームゲームは毎試合観戦…でも今だにルールもよく分かりませんf^_^;
そんな私でも分かった気にさせてもらえる所感は、大好きです!
桶谷さんも大好きだけど…今夜は眠れないに、私も一票?