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【所感】キングス-島根スサノオマジック(3/30)

テレンス・ウッドベリーとジェラル・デービス
キングス 73(17-13.9-14.25-17.22-17)61 島根
【スターティング5とマッチアップ】
37並里成(172cm) – 31籔内幸樹(183cm)
32山内盛久(173cm) – 21曳野康久(186cm)
9小菅直人(187cm) – 55横尾達泰(185cm)
5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – 3マイケル・パーカー(202cm)
33ジャーフロー・ラーカイ (203cm) – 4ジェラル・デービス(216cm)
※スタメンの平均身長:187.4cm – 194.4cm
【観戦記】
今日のキングスの勝因は、インサイドを攻めることが出来たことと、島根のファウルを誘発できたこと。その最大の功労者はラーカイでした。
前半のラーカイはピポットやポンプフェイクで相手のセンター=デービスを揺さぶっていましたが、216cmの長身を前に苦戦していました。
これに対して、おそらくハーフタイムに「押し込め」という指示が出されたんじゃないかと思います。後半に入り、ラーカイが一旦押し込んでからシュートを放つようになると、デービスはこれを止められなくなります。島根はセンターを交代し、10ビー・ジェイ・パケットを投入。このあたりからじわじわとキングスが流れを持っていきました。
島根のパケットは3Pシュートを打てるので、彼が入ると5メンアウトの布陣でコートを広く使ってきます。たった一人センターが入れ替わるだけでまるで別のチームのようになるので、対戦相手からすると2つのチームと戦っているような錯覚を覚えるのではないでしょうか。
これまでの直接対決では、クォーター終盤になっても島根のチームファウルは2つとか3つとかで、キングスのストロングポイントである並里をファウルで止められていました。今日は並里のプレータイムが長かったですが、これは相手にファウルがかさんでいたので、下げる必要が無かったためです。
キングスはディフェンスでも揺さぶりをかけていました。ダブルチームに行く時間帯と、行かない時間帯。ダブルチームをするにしても、ある選手にはボールを持った瞬間にダブルチーム、またある選手に対してはドリブルを突いてからダブルチームと、相手によって使い分けていました。
オフェンスでは、ポイントガードが肘の部分をトントンと叩くナンバーコールを多用していました。肘は英語でエルボー。また、エルボーはバスケ用語でフリースローラインの端っこのこと。そこにポストプレーヤーを立たせてボールを入れるところから始まるオフェンスフォーメーションを指示する時に、肘をトントンと叩いているようです。
試合前、最大のキーマンと予想した小菅は残念ながら3得点でした。島根の55横尾達泰には“小菅キラー”としての役割が与えられていたのか、小菅がベンチに下がると横尾も下がり、小菅が出てくると横尾も出てきました。プレータイムはお互い仲良く20分。小菅のプレータイムが短かったのは残念ですが、今日は横尾がすごく良かったので、結果的に横尾のプレータイムが短くなったことはキングスにとってラッキーでした。むしろ、小菅が下がっても横尾が出続けていたなら、また違った展開になっていたかもしれません。
今日は勝ちましたけど、明日のキーマンはやっぱり小菅です。インサイドで奮闘するラーカイやマックの負担を軽減するためにも、彼の活躍に期待しています。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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