「思い切りやらなければ、引き際が分からない」
琉球ゴールデンキングスで4シーズンに渡ってキャプテンを務め、オールスターゲームへの出場も果たした人気選手、与那嶺翼の移籍が決まりました。新天地に選んだのは岩手ビッグブルズ。キングスを2度の優勝に導いた桶谷大ヘッドコーチが率いるチームです。
地元・沖縄を離れる決断を下したのはプレータイムを求めてのこと。思い起こせば、キングスで過ごした4シーズンは必ずしも順風満帆ではありませんでした。
翼選手が入団したのは2009-10シーズン。キングスは前年に優勝しており、その立役者である澤岻直人選手をオフに放出したため、何かと比較の対象となりました。
その翌年、2010-11シーズンは開幕からスタメンガードとしてチームを牽引し、ファイナルへと辿り着きます。そのファイナルの舞台で好プレーを見せていたにも関わらず、勝負どころでなぜか起用されないというジレンマを味わい、試合も敗れました。
2011-12シーズンに入ると並里成選手が加入し、それ以降はベンチスタートとなります。入団初年度に1試合平均30分だった出場時間は、2012-13シーズンには同12分まで減少しました。
今シーズンのキングスはヘッドコーチが伊佐勉氏に替わり、パスでつなぐバスケを目指しています。球離れがよく、味方の良さを引き出すことに長けている翼選手はチームの核として活躍するだろうと期待していただけに、ファンの落胆は大きく、戦力的にも大きな損失となりました。
幸い、ここに書いていることを直接ご本人に伝える機会があったのですが、移籍を決断した理由をこう表現しておられました。
「思い切りやらなければ、引き際が分からない」
今年30歳を迎え、今後のキャリアを考えた時に、完全燃焼せずに終わることはできない。そのための、プレータイムを求めての前向きな移籍。悩んだ末に下した決断と思いますが、翼選手の瞳に迷いはなく、まるでルーキーのようにエネルギーに満ち溢れていました。
私は一ファンとして、快く送り出したいと思いました。
なお、岩手では初心にかえるという意味で、キングス時代とは異なる背番号を着けるそうです。
キャプテン、4年間ありがとうございました!
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コメント
コメント一覧 (1件)
移籍の話を聞き、涙涙涙…
翼のプレースタイルが大好きです。
これからも、みれるのは嬉しいのですが…
ムーコーチのもと、輝いている翼が見たかった…
残念ですが、これからの活躍を祈りたい!
キングスでプレーしていたらあなたを忘れません!
ありがとうございました。
これからも、翼らしく☆