キングス 78(23-26.15-12.12-15.19-16.9-0)69 奈良
【スターティング5とマッチアップ】
14岸本隆一(176cm) – 1鈴木達也(169cm)
6金城茂之(183cm) – 32ジョー・チャップマン(193cm)
9小菅直人(187cm) – 16笠原太志(188cm)
5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – 18本多純平(190cm)
54キブエ・トリム(209cm) – 2エイドリアン・モス(204cm)
【観戦記】
奈良はキングスのどこを封じ込めようとしていたか?
それは、奈良がタイムアウトを取ったタイミングを見ていくと分かるように思います。
[1回目] 1Q 06:29 小菅に3Pシュートを決められた時。
[2回目] 2Q 01:05 トリムにオフェンスリバウンドからのタップシュートを決められた時。
[3回目] 3Q 09:23 キングスに速攻を出された時。
奈良のゲームプランとしては、まずキングスに速攻を出させないこと。その上で、小菅に気持ちよくシュートを打たせないこと。さらに、トリムにインサイドで仕事をさせないこと。この3つを柱にしていたように思います。
僕の席はアウェイチームのコーチの声がよく聞こえてくるのですが(遠山さんは声が大きいので特によく聞こえるのですが・笑)、この3つの柱を遂行するための方法を“詳細に、具体的に”選手に指示していました。
奈良は序盤からアグレッシブなディフェンスをしていて、しかも実質7人の選手で回しているので、「これで最後まで体力が持つんだろーか」と心配していましたが、その心配は杞憂に終わりました。普段からどんな練習を積んでるんでしょうか。
試合は最後まで拮抗しましたが、外国籍選手にマッチアップしたシゲの辛抱強いディフェンスと、トリムのインサイドでの奮闘が勝利をたぐり寄せました。
☆ ☆ ☆
奈良はキングスをよく研究していて、キングスのガードがオフェンスを指示(ナンバーコール)すると、そのナンバーコールを奈良の選手が復唱していました。
これは、「あなた方がこれからやろうとしているフォーメーションプレーを我々は知っていますよ」という意思表明であり、実際、セットオフェンスをかなり抑えられてしまいました。
明日の試合、キングスはどう対応するでしょうか。
ナンバーコールを知られているがゆえに、その裏をかくような策をとるのか、それともあえてこのままで行くのか、もしくは今までに見せたことのないフォーメーション主体で行くのか。ここは僕が個人的に楽しみにしているところです。
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