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【所感】キングス-大阪エヴェッサ(12/14)

キングス 79(19-14.21-27.11-20.20-10.8-6)77 大阪
【スターティング5とマッチアップ】
14岸本隆一(176cm) – 3石橋晴行(173cm)
6金城茂之(183cm) – 45仲村直人(192cm)
9小菅直人(187cm) – 13菅原洋介(186cm)
5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – 23ケビン・ガロウェイ(200cm)
54キブエ・トリム(209cm) – 0ディリオン・スニード(202cm)
【観戦記】
この試合、ペイントエリア侵入率というデータを取りながら観戦していました。これは「ペイントエリアへ侵入したオフェンス回数 ÷ オフェンス総回数」で求められる値で、この数字が大きいほどインサイドを攻めていたということになります。
得点とペイントエリア侵入率を見ながら試合を振り返ります。
※個人の手計算なので、多少の誤差があり得ることはご容赦下さい。
[前半終了時点]
得点:キングス 40-41 大阪
ペイントエリア侵入率:キングス52.3%、大阪45.5%
得点はほぼイーブンですが、ペイントエリア侵入率ではキングスが上回っていました。大阪のスニードがポストアップすると、キングスはダブルチームでペイントエリアへの侵入を許しません。結果、大阪はアウトサイドシュートに頼ったオフェンスを強いられていました。
[3Q終了時点]
得点:キングス 51-61 大阪
3Qのペイントエリア侵入率:キングス44.4%、大阪83.3%
3Qで大阪が一気に突き放しました。このQのペイントエリア侵入率は脅威の83.3%。ペネトレイトを織り交ぜつつ、ほとんどの攻撃でインサイドへボールが入っており、前半の課題をハーフタイムでしっかり修正してきたことが分かります。
[4Q終了時点]
得点:キングス 71-71 大阪
4Qのペイントエリア侵入率:キングス63.2%、大阪50.0%
4Q、今度はキングスがインサイドを攻め立て、追い上げ、延長戦に持ち込みました。
3Qと4Qはペイントエリア侵入率の差がそのまま得点に反映されており、「やっぱりバスケはインサイド」ということを痛感した試合でした。
そして、キングスの課題がはっきりと見えた試合でもありました・・・
パッシングを主体とした今シーズンのキングスですが、インサイドへ入れるパスを“狙われて”カットされる場面が目立ち、この試合で積み上げたターンオーバー数は「18」。シーズンも中盤に差し掛かり、各チームのキングス対策が進んでいます。
キングスはアンソニー・マクヘンリーやドゥレイロン・バーンズといったリーグ屈指のスラッシャーを擁しながら、彼らがペネトレイトした後に苦しいシュートを打たされたり、またキックアウトのパスをカットされる場面をよく見かけます。
これはボールマンへのスクリーンの使い方に原因があるとみています。スクリーンがかかっていなかったり、もしくはそもそもスクリーンを使ってなかったり。
この状態でペネトレイトしていくわけですが、しっかりとディフェンスのズレを作りきれていないため、ペイントエリアには入れるもののそこで孤立してしまう、という結果を招いています。
こうしたオンボールスクリーンの精度を上げていくことが、今後のキングスの課題だと思います。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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