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【所感】キングス-埼玉ブロンコス(1/2)

アンソニー・マクヘンリー
キングス 83(22-15.17-20.28-13.16-14)62 埼玉
【スターティング5とマッチアップ】
14岸本隆一(176cm) – 10三澤貴弘(172cm)
6金城茂之(183cm) – 18板倉令奈(194cm)
9小菅直人(187cm) – 57原口真英(190cm)
5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – 35ジョン・ハンフリー(188cm)
50ジェフ・ニュートン(205cm) – 21マイケル・ジョイナー(200cm)
【観戦記】
2014年が明けました。午年(うまどし)最初の対戦相手はブロンコス(暴れ馬)です。
僕の目線で見て、この試合でキーとなったプレイヤーを3人挙げます。
【#9小菅直人】
試合開始40秒でオープニングを飾る3Pシュートを決めましたが、以降は無得点でした。シューターである彼がこの試合で3得点。直近の10試合を振り返ってみても一試合平均5.4得点に抑えられています。
先日の奈良戦の所感でも書きましたが、対戦相手の「小菅を止めろ」は徹底しています。今日の試合でも埼玉の#18板倉令奈が泥臭くマッチアップしていました。
今シーズンのキングスはフリーのシュートを決めきれずロースコアゲームに持ち込まれるケースが多い印象ですが、これは個々の選手のシュートスキルによるものだけではなく、「チームを最も活気づかせる選手の活躍(すなわち小菅の3Pシュート)を抑えられている」ことも一因なのではないかと考え始めています。
【#2ドゥレイロン・バーンズ】
西地区1位のキングスと、東地区11位のブロンコスの対戦。客観的に見てキングスが勝利する可能性の高い試合でしたが、それでも得点ランキング1位を突っ走る#35ジョン・ハンフリーがいる限り、何が起こるか分かりません。
裏を返せば、ハンフリーをどう抑えるかがこの試合の焦点でした。
試合開始直後はハンフリーのアイソレーションで得点を重ねられます。キングスがマークを厳しくし、ボールを持たせないディフェンスをすると、今度はハンドオフのプレーでハンフリーに確実にボールを預けてきました。
マッチアップしたバーンズがここで採った手段は、徹底したファイトオーバー。ハンドオフのわずかな隙間に体を入れてプレーを阻止するディフェンスは、技術ではなく“気持ち”であり“執念”。バーンズのディフェンス面での功績が光った試合でした。
しかし、問題はオフェンス。バーンズが出ている時間帯にボールが止まってしまう事象が起きるのは、改善が必要と思います。
【#5アンソニー・マクヘンリー】
最終的に点差は離れましたが、第3Q中盤までは苦しい時間帯が続きました。そんな時、得点面でチームを救ったのはエースのマクヘンリーでした。
と言えば恰好が良いのですが、率直に言うと「試合を通じてオフェンスが重たくて、個人技で打開するしか無かった」という印象のほうが強いです。
ただマックの凄いところは、2つ3つ個人技で得点をし、ディフェンスが収縮し始めると再びパスを散らして的を絞らせないところです。
プレーオフともなれば、マック先生への大包囲網を敷かれることが予想されます。この試合で起きたこともスカウティングされることでしょう。なんだかんだで4ヶ月後に迫った“本番”へ向けて、オフェンスオプションを増やしていく必要性を感じます。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

コメント

コメント一覧 (3件)

  • さばにさん
    明けましておめでとうございます!!
    そうなんです!!
    マックはどんなに調子良くても決して個人プレーに走らないところがすばらしいですよね!!
    個人的には金城選手の得点も伸びてほしい
    そしたら絶対チームがイケイケなると思いますが!!(>_<)

  • サバニさん
    話全然違いますが
    ウッドベリー選手は
    今どこでプレーしているか
    ご存知でしょうか!?
    彼のプレー
    また観てみたいです!!

  • 明けましておめでとうございます!
    僕も昨日は観戦してきました。
    マックは本当に良い選手ですね^^
    個人的には、本来得点力抜群の岸本選手がもっと得点に絡むようなプレイを、そしてもっと観客を沸かすアップテンポでハイスコアリングな展開を期待したいです。このメンバーなら可能なことだと楽しみにしているのですが。

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