キングス 79(28-15.15-15.15-11.21-8)49 浜松
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #1大石慎之介(174cm)
#6金城茂之(183cm) – #15アキ・チェンバース(193cm)
#9小菅直人(187cm) – #0ジャメイン・ディクソン(189cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #8太田敦也(206cm)
#50ジェフ・ニュートン(205cm) – #44サイラス・テイト(203cm)
【観戦記】
キングスのエース、#5マクヘンリーにマッチアップしたのは浜松の#8太田。両者は高さでは遜色ありませんが、スピードのミスマッチが生じるため、キングスは#5マクヘンリーにボールを集めてドライブ主体に攻撃を組み立てます。
浜松は#44テイトにボールを集め、ローポストで1on1。さらにそこからの合わせのプレーでインサイドを攻め立てます。第1Q 05:58に#50ジェフをベンチに下げ、よりフィジカルの強い#54キブエ・トリムを投入して対策を打ちました。
第1Q 05:36、15対9とキングスがリードを6点に広げたところで浜松タイムアウト。僕はここで#5マクヘンリーへのマッチアップを替えると予想したのですが、引き続き太田がマッチアップしていました。
#44テイトへのマッチアップを替えたキングス、#5マクヘンリーへのマッチアップを替えなかった浜松。ここが序盤の流れを決めたと思います。結果として点差は広がり、キングスが28対15と大きくリードして第1Qを終えました。
第2Qに入ると、高さで勝る浜松は各ポジションの選手が積極的にポストアップし、ミスマッチからインサイドを突きます。
浜松の6thマンでありキーマン、#40レイ・ニクソンに対しては#2バーンズや#6金城がタイトに守り、ボールを持たせません。#40ニクソンをこの試合5得点に抑えたディフェンスが光りました。
キングスの6thマンでありキーマン、#2バーンズに対しては#40ニクソンがフェイスガードで対応し、お互いに得点源の潰しあいとなります。#2バーンズはこの試合で15得点を挙げましたが、シュート成功率は低く、アシストはゼロ、ターンオーバーが3で、良い部分と悪い部分が両方出てしまいました。
浜松はキングスのオンボールスクリーンに対し、誰がボールを持っているかによって対応を変えていました。特に顕著だったのは#3並里成に対するディフェンスで、彼のオンボールスクリーンに対してはファイトオーバーを徹底していました。#3並里はフリーにするのが危険な選手で、しかも一度火が付いたら手が付けられないので、特に警戒していたと思われます。
後半のキングスは、浜松のインサイドプレイヤー#44テイトがボールを持った瞬間にダブルチームを仕掛け、ボールを手放すように仕向けます。
第3Q 残り5分から浜松はディフェンスを1-1-3ゾーンへ。流れが変わりかけたところでキングスがすかさずタイムアウトを取ると、浜松は再びマンツーマンへ戻します。
追いかける浜松は第4Q、#0ディクソンの得点力に賭けますが、最終的に30点差でキングスの圧勝となりました。
明日の試合、浜松は#5マクヘンリーをどう止めに来るでしょうか。また、今日少しだけ1-1-3ゾーンを見せましたが、何かしら秘策があるのか。注目です。
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