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【観戦記】琉球キングス-金沢武士団(5/1)

金城茂之
金沢の猛追を退けたキングスが
2ndラウンド進出を決める

キングス 88(25-13.24-30.21-21.18-9)73 金沢
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #38井手勇次(181cm)
#13津山尚大(180cm) – #8月野雅人(178cm)
#31喜多川修平(185cm) – #9高松勇介(168cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #15マーシャル・ブラウン(199cm)
#30イバン・ラベネル(204cm) – #5ジーノ・ポマーレ(203cm)
【観戦記】
両チームともスターターに変更はありませんでしたが、キングスはマッチアップを変えてきました。金沢のポイントガードに対して#31喜多川がマッチアップし、ボールの出どころを抑えます。
攻めては人とボールが動き続けるオフェンスで金沢ディフェンスを翻弄し、キングスがスタートダッシュに成功します。
しかし、第2Qに入ると金沢に追い上げを許しました。その要因はいくつかあったと思います。
(1)前半だけで10のオフェンスリバウンドを拾われ、セカンドチャンスを与えたこと。
(2)土曜日の試合で無得点だった#15ブラウンが奮起し、前半だけで14得点。気持ちよくプレーさせてしまったこと。
(3)マッチアップを変えてボールの出どころを抑えたものの、金沢はオフボールのスクリーンでフリーを作り、キャッチ&シュートで得点を重ねたこと。
(4)#2ドゥレイロン・バーンズが出ている時間帯に、インサイドでどうしてもミスマッチが生じてしまうこと。
後半に入っても金沢の勢いは止まりません。キングスに対して“外へ外へと押し出す”ディフェンスを徹底し、ペイントエリアへの侵入を困難にさせます。第3Q残り3分34秒、5点ビハインドの金沢がタイムアウトを取りましたが、むしろリードしているキングスがタイムアウトを請求していてもおかしくないシチュエーションでした。
キングスは苦しい時間帯をハードなディフェンスで耐え、辛抱強くインサイドアタックを繰り返し、100%(21/21)の確率でフリースローを沈めていきます。そして迎えた第4Q、金沢の体力が落ちたところをキングスが一気に突き放し、2ndラウンド進出を決めました。
☆ ☆ ☆
西地区2位のキングスと7位の金沢の対戦ということで、私は対戦前、金沢が何かしらの奇策を打ってくる可能性があると考えていました。たとえば、ディレイドオフェンスでロースコアゲームに持ち込むとか、変則的なゾーンディフェンスを用いるとか。
しかし、シーズンを通して築き上げてきた自らのスタイルを貫き、ハードなマンツーマンディフェンスとラン&ガンでキングスに対して真っ向勝負を挑みました。
金沢武士団。
その名の通り、彼らはサムライの魂を持った戦闘集団でした。
与那嶺翼

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「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 金沢チームのシュート率凄さがありました。集中力持続勝負な感じてました。外国人選手もジャッジに対して熱くならず冷静で、とてもスマートな感じでした、試合後与那嶺選手のバグには、胸が熱くなりました^o^ 近いうちコーチになるんでしょうか。
    今度は、成さんが来ます。岸本、山内、津山対決楽しみです。
    個人的には、津山君に成先輩をギャフンといわせるプレイを期待したいのです。後4つ勝ちますよ??まずは今週2連勝。go go kings??

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