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琉球ゴールデンキングス・レセプション(2)

澤岻直人


~ 前回からの続き ~
今は昔の11月3日。キングスの開幕戦後、関係者を集めて行われたレセプション会場。
琉球“ゴールデン”キングスの門出を祝うべく、僕は“金色の”かりゆしウェアを着て行ったんだけれど、その派手ないでたちたるやチンドン屋か林家ペーのようだったに違いない。
開幕戦のスターティングPGは澤岻直人選手だった。
開幕前は友利健哉選手がスターティングPGを務めていたが、プレシーズンの台湾遠征中のゲームで1試合7ターンオーバーを喫するなど精彩を欠き、スターターの座を失った。
開幕戦の澤岻選手はチームのエースとして、そしてPGとして、相手のマークをひきつけパスをさばき、チームメイトに点を取らせることに徹していた。また、会場を沸かせるプレイで魅せることができないと、沖縄のバスケファンが納得しないこともよく理解していた。
が、それが裏目に出る。
シュートを打つべき場面でパスを回したり、素直にパスを出せばいいところでトリッキーなオカズを入れてターンオーバーを喫するなど、波に乗れない。
PGの迷いはチーム全体に波及し、終始チグハグなまま時間を浪費し、タイムアップ。結果的にワンゴール差で敗れたが、ワンゴール差で済んで良かった、救われた、という試合内容だった。
試合後のレセプション会場で、ジュン安永氏は全てを見透かしたかのように澤岻選手にアドバイスをしていた。
『お前は色々考えすぎなんだよ。もっと自分でガンガン行っちゃっていいんだよ。』
実に的を得ていた。
何より、長年ジェイソン・キッドを見てきた男が語るアドバイスは、シンプルな中にも重みがあった。
続いて会場にいらした河内敏光コミッショナーに、澤岻選手の印象を聞いてみた。
『澤岻がですねー、ボールを持っている時間はですねー、安心して見ていられますねー。それから彼はですねー、いい選手ですよー、はーい。』
ちょっと脚色入ってるけど、主旨は間違ってないです。はい。
余談だが、僕は『河内さんがTV解説者をしているところ』のモノマネが得意だ。
バスケ関係者との飲み会でこれをやると、場が完全に凍りつく。
おそらくあまりにも似ているので誰も声を出せないのだろう。かわいい奴らめ。
で、せっかく河内さん本人を前にしているのだからぜひ披露しなくてはと思ったのだけれど、アルコールが入っていないので無理だった。
小生、チキンである。
~ 後日へつづく ~

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 次の機会にでも河内さんのマネを是非してもらいたいのですが・・・・バスケ関係者より
    (おおウケなんですけど!)

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