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琉球ゴールデンキングス・レセプション(3)

2007-08キングス


~ 前回からの続き ~
今は昔の11月3日。キングスの開幕戦後、関係者を集めて行われたレセプション会場。
バスケ関係者が大半を占める濃ゆ~~~い空間の中に、田場裕也氏はいた。
田場さんは沖縄出身のプロハンドボーラーで、興南高→日体大→湧永製薬→FCバルセロナ(スペイン)→ウサムニーム(フランス)という経歴を持った日本代表選手。まだまだ海外チームからのオファーがあったにも関わらず、それらを蹴って沖縄へ戻りプロハンドボールチーム=琉球コラソンを設立した。現在はコラソンのGM兼選手として、日本リーグ参入に向け日々邁進されている。
レセプション会場では、bjリーグ河内敏光コミッショナーと田場さんが今後のプロスポーツのあり方について語り合う、というたいへん豪華な光景を見ることが出来た。
その一部始終を見ていたわけではないけれど、『バスケだけでなくバレーボールやサッカー、競技は違えどお互いに協力しあい、スポーツ界全体を盛り上げていくべきだ』という見解でまとまっていた。
この考え方は、沖縄のような小さなマーケットでは特に重要だと思う。
沖縄県全体の人口は約160万人。
これは福岡市の人口とほぼ同数で、横浜市と比べると半分以下。
そんな政令指定都市一つぶんほどの人口しかない都道府県に複数のプロスポーツチームが混在していて、しかもスポンサーの多くは中小企業ときている。郷土愛を度外視して、ただ単にビジネスとしてプロバスケチームを持つならば、大企業が多くバスケも盛んな京都あたりにチームを持ったほうがよっぽど旨味がある。
が、それでもあえて沖縄にチームを作ったことはもっと評価されていいし、そこに本拠地を置くチーム同士は競技の枠を超えて交流を図り、共存共栄の道を探るべきだと思う。幸い沖縄には『ゆいまーる』と呼ばれるたいへん素晴らしい助け合いの精神が根付いている。
そんなことを考えていた時に、たまたま観に行ったサッカーFC琉球の会場で配られる冊子にキングス澤岻直人選手のコメントが掲載されていた。そこに書かれている内容があまりにもタイムリーだったので、句読点・改行位置まで原文そのままこちらに転載させて頂こう。
--(FC琉球オフィシャルマッチデープログラム4/27版より転載)-----
声援が力
琉球キングスの澤岻です。ご存知の方も多いかと思いますが、琉球キングスは新規参入の今シーズンの成績は振るいませんでしたが本当に多くの県民の皆さんに観に来ていただきました。勝っても負けても変わらずに送ってくれた暖かい声援があったからこそシーズンを乗り切ることができたと思っています。
そして、FC琉球にも暖かいサポーターが多くいると聞いています。皆さんの応援は間違いなく選手に届いています。苦しい時にこそファンの方々の声援が力になるのです。
バスケは夏の間がオフシーズンなので、FC琉球のシーズンが終わる頃に琉球キングスのシーズンが始まります。FC琉球に負けないよう、琉球キングスも来シーズン優勝目指して戦います。沖縄の子供達、応援してくれる多くの方々のために頑張ります。FC琉球のサポーターの皆さんも来シーズン、琉球キングスの試合に足を運んでください。種目は違いますが、一緒に沖縄のプロスポーツを盛り上げていきましょう!
澤岻 直人(琉球ゴールデンキングス)
~ おわり ~

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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