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【戦評】琉球ゴールデンキングス-滋賀レイクス(11/15)

先週末の対戦相手は滋賀レイクスターズ。外国人選手の出場規制ができることを早い段階から見越し、和製ビッグマンの育成を進めてきた先見性のあるチーム。ヘッドコーチのロバート・ピアス氏はかつてJBL日立を指揮しており、日本語が話せます。
昨シーズンまでグラウジーズにいた小川は地元滋賀出身。その小川と町田は法政大の同期で、キングス澤岻の2コ下にあたります。
滋賀のスターティング5の平均身長は198.6cmと大型で、特にキングス金城は自分より17cmも大きい町田とのマッチアップ。キングスのスピードと滋賀の高さが火花を散らします。
—– 11月15日(土) ○沖縄 84-77 滋賀● [BOXスコア] —–
最終的にスコアは7点開きましたが、これはファウルゲームによるもの。最後までどう転がるか分からない接戦でした。
立ち上がりは両チームともマンツーマン。滋賀のスクリーンプレーは全体的にスクリーナーとボールマンの隙間が広く、キングスはファイトオーバーできっちりとマンマーク。なかなかフリーを作り出すことが出来ない滋賀は無理な体勢からのシュートを強いられ、1Qは23対15とキングスがリード。
2Qもキングスがリードを広げますが、オフィシャルタイムアウト明けに滋賀が2-3ゾーンを敷くとこれが大当たり。スティールからライアン・ロークの連続スリーが決まり、一気に点差を縮めたところでキングスたまらずタイムアウト。
滋賀のゾーンディフェンスは、ポストにボールが入ったらダブルチームに行くのが約束事のようで、高さを活かして上から潰し、ステップバックするかガードにボールを戻させるよう仕向けていました。今シーズンのキングスは外国人選手同士の“合わせ”が非常にいいので、そのボールの出どころを叩くのは良かったと思います。
キングスはその後もターンオーバーを繰り返し、最大17あった点差を3まで縮められて前半終了。
3Qの滋賀はシュートの精度を欠きますが、高さを活かしてオフェンスリバウンドにからみ、セカンドチャンスをものにして得点を重ねます。セーフティーを残して全員がオフェンスリバウンドに飛び込んでくるので、キングスは自陣に貼り付かざるを得ず、得意のトランジションゲームに持ち込めません。滋賀の2-3ゾーンに対しインサイドを攻めることが出来ず、外でボールを回しながら単
発のシュートでなんとかリードを保つ展開。4点差でクオーターエンド。
4Q開始早々、滋賀は藤原のジャンパーとレイ・シェファーのダンクが決まって同点。キングスはすかさずタイムアウトをとり3ファウルのセンター=クリスを投入しますが、わずか1分後に4つめのファウルを犯し再びベンチへ。
滋賀は相変わらずシュートの決定力を欠きますがしぶとくオフェンスリバウンドを拾って6:08遂に逆転。さらに3点差に開いた5:04にキングスが20秒タイムアウトをとったところで、押せ押せの滋賀はディフェンスをマンツーに戻します。
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息を吹き返したキングスはジェフやシンプソンの豪快なダンクで一気に逆転し5点のリード。滋賀は高さを活かせずスリーを乱発。キングスはファウルゲームで得たフリースローを澤岻がきっちりと決めて勝負あり。開幕からの連勝を『9』に伸ばしました。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • bjtv・キングスのHPの戦評よりさばにさんの戦評の
    方が好きです。
    私のあまりしらない、コーチや選手同士の出身校や繋がりなどが分かるのもとってもGOOD!
    本当に期待してますんで今後もよろしくお願いします!
    さばにさんの戦評読んだ後でもう一度bjtv見るのが、
    最近の楽しみです。

  • いつもありがとうございます。
    勝って嬉しい、負けて悔しいというのももちろんなのですが、
    なぜそういう結果に至ったかを考察するのも楽しいですよね。
    100人いれば100通りの考察があると思っています。
    ホソイさんも、思うことがありましたらぜひ教えて下さいね!

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