bjリーグとKBLのチャンピオンチーム同士が対戦するbj-KBLチャンピオンシップゲーム。例年通りなら9月に開催されるはずですが、今年キングスの対戦相手として沖縄にやってくるのは全州KCCイージスです。
韓国バスケといえば、つい先日行われた東アジア選手権で代表の試合をTV観戦しました。この大会はとにかく審判の笛が軽くて驚きましたが、それはさておき韓国代表チームのフロアバランスの良さには目を見張るものがありました。
今年3月に県総で開催されたおきなわカップに韓国の強豪・三一商業高が来た時も、実は全く同じ印象を抱いていました。ボールマンがカットインすると、全員が紐か歯車でつながっているんじゃないかと思うくらい見事に連動してスペースを埋めていくので、守りにくいし、その結果“合わせ”も決まる。ボールを持っていない選手の動きだしのタイミングもうまい。
レベルの差こそあれど、韓国は高校生も代表チームもやっていることの基本は変わりませんし、一貫した強化指針がこの国の屋台骨を支えているのではないかと思います。
それから、韓国は伝統的に粘り強く、相手が何をされると嫌かが分かっていて、それを40分間集中を切らさずやり通すことができます。
1999年の福岡ABC、日本はシドニー・オリンピックへの出場権を賭けて韓国と対戦し、息詰まる接戦を繰り広げていました。試合時間残りわずかで佐古賢一が試合を決定付けるスリーポイントシュートを決め逆転しましたが、その直後、ほんのわずかな隙を突かれて逆速攻を許し、韓国が再逆転。日本は天国から地獄へと突き落とされました。あのシュートは10年経った今でも忘れられません。(現地で見てたし)
その逆転シュートを決めた張本人がホ・ジェで、現在の韓国代表監督であり、bj-KBLチャンピオンシップでキングスと対戦する全州KCCイージスの監督でもあります。
東アジア選手権で韓国は7年ぶりに中国から勝利を収めましたが、前回勝利したのは2002年アジア大会の男子決勝戦のこと。残り時間3分で13点のビハインドを背負っていましたが、そこから“これぞ死闘”という気迫溢れるプレーを続け、延長の末まさかの大逆転劇を演じてみせました。
その時の中国代表は今回みたいな1.5軍ではなく、ヤオミン、フウェイドン、リナンといった一線級の選手たち。対する韓国はソジャンフン、キムジュソン、イサンミンらでした。
韓国チームの思い出話は尽きないのですが、個人技主体の沖縄バスケとは対極をなす面白みを持っているので、bj-KBLチャンピオンシップで来沖した際にはぜひ沖縄の若い子たちに色々なことを学び取ってもらいたいと思っています。
目次
コメント
コメント一覧 (5件)
なるほど!そういった背景を知った上でゲームを観戦するとまたひと味違った面白さがありますね。
勉強になります!!
個人的には個人技主体のバスケットボールよりも連動性のあるスピーディーなバスケットボールが好きなので、そのチームのバスケットボールが楽しみです!
いろいろ教えてください!!
韓国チ-ムにはそういった特徴があるのですね!そのペ-スに乗せられない様に新生キングスのバスケを観たいものです☆
>ヒートさん
僕は人様にお教えできるほど詳しくないのですが、パッシングからのスピーディーな展開で相手ディフェンスを崩していくのが韓国バスケの魅力だと思います。沖縄での試合ではナイスゲームを期待したいですね!
>オパ-ルさん
bj-KBLチャンピオンシップはホーム&アウェーのはずなので、ぜひ韓国にもキングスファンを増やしてきて欲しいですね♪
こんばんは。現地小牧に韓国代表を見に行ってました。
試合というより、韓国代表を見ていたというのが正しい・・・・(笑)
招集されて3週間ほどの練習、しかも怪我人だらけという状況でどうなることかと思いましたが、さすがでした。
バスケは素人ですが、bjの試合よりもKBLの試合の方が面白いと感じてしまうのは、個人技もあるけどチームプレーが秀逸だからなのかなとこの記事を読んで思いました。bjだと外国人選手の個人技が目立ってチームスポーツという感じがしないんです、正直。
韓国代表を見てKCCを応援しに沖縄に行きたい気持ちが倍増!日程分かったら教えてください!
>miyuruさん
小牧での観戦お疲れさまでした。
準備期間が短いというのに、それなりにチームプレーができて優勝という結果を残せるのは、やっぱりジュニアからの育成方針が一貫しているからではないかと感じました。
bj-KBLチャンピオンシップでは、今回見られなかったハ・スンジンを見られるといいですね。
7年前の中国戦の件でメール送ります。