キングスの年内の公式戦が全て終わりました。bjリーグの開幕から3ヶ月近く経って、やっと迎えた今シーズン初のライジング福岡戦。これでようやく西地区のチームとの対戦が一巡し、各チームの実力や特徴が見えてきました。
キングスは福岡との試合を迎えるまで、アウェーゲームは8戦全勝。しかも幾多の逆転劇を演じてきた経緯があるので、土曜の試合で最大12点のリードを奪われた時は、不安よりもむしろ『ここからどんな逆転劇が見られるんだろう』という期待のほうが大きかったです。…結局負けてはしまいましたが(汗)
試合後、NBAのクリーブランド・キャバリアーズ対ロサンゼルス・レイカーズをTV観戦したのですが、王者レイカーズが敗色濃厚となった時間帯に解説の北原憲彦さんがおっしゃっていた言葉が身に沁みました
『負けた時のほうが自分たちの課題を理解できる』
※細部は忘れましたが主旨は間違っていないはずです。
今シーズンのキングスは、フリースローとターンオーバーが課題だと言われ続けてきながら、その課題を克服できないまま勝ち星を重ねてきました。今回の1敗から得たものは多いと思いますし、長いシーズンを見据えて口に苦い良薬を得たと考えたいです。
その課題のフリースローについてですが、試合翌日の沖縄タイムスにこのように書かれていました。
『この日の成功率は48・4%。16点を損したことになる。』
確かに、31の試投に対して成功が15なので16点を損したことになるわけですが、bjリーグにおいては数字に表れない“より深刻なダメージ”があることを先日ホソイさんに教えてもらいました。以下はその受け売り(笑)です。
bjリーグでは、チーム・ファウルの罰則に1and1フリースローが採用されています。これはフリースローの1投目を決めなければ2投目を打てないルールです。仮に1投目を外した場合、記録上は0/1となりますが、実際は2点とるチャンスをフイにしたことになります。これが5回繰り返されれば10点取るチャンスを逃したことになりますが、記録上は0/5としか残りません。従って、16本外した場合は16点以上の損失を被っていることを忘れてはいけません。
プロの選手となると技術面よりもメンタル面が成否に大きな比重を持つかと思いますが、シーズン終盤に向けて、フリースローは今まで以上に大切にして欲しいですね。
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コメント
コメント一覧 (5件)
おっしゃるとおりですね。数字に表れない事が、深刻なんですね。先日の代々木第二では、1/1の確立で、私はハーフタイムにFTを入れ、月島もんじゃセットを頂きました。(笑)10月の浜松戦と新潟戦では、それぞれ0/2でした。(涙)
bj各チームではもちろん1AND1の最初の1本目の確率を
数字で把握していると思いますがリーグでも公式スタッツで
発表してほしいですよね。
ゲームを観戦する際にも「このチームに対しては早めに
ファールゲームを仕掛けた方がいいかな?」などと分かり
やすくなりますよね?
でも今のキングスにとっては厳しい数字になりそうですね。
フリースローとターンオーバー。某日本代表の”決定力不足”のようにキングスに付きまとってくるワードになりつつあります。こっちは勝てるチームの課題ですけどね。
チームのFT成功率58.3%はリーグワースト3位。シーゲーの分を差し引くと現状は実質54.1%。こればっかりは個人練習しかない。TOはと言うと、1試合あたり14.1個なんですが、リーグ全体の1試合あたりの平均も14.1個で、多いと思っていたらちょうど平均値でした。リーグ最少は新潟の12.8個。少し慎重になれば改善しそうです。
ただ、キングスには他のチームが真似できないような長所がたくさんある(1試合で2桁得点が6人出るのはキングスぐらい)ので、少しぐらい弱いところがあってもいいかなと。あまり完璧すぎたらカワイゲがないので、冷や冷やしない程度になってくれればいいです。それだけで他チームの脅威になっているはずですから。
こんにちわ~^^(書き込み久しぶり)
FTが入らなくても、ターンオーバーが多くても勝っちゃうキングスって不思議ですよね(笑)
逆にいえば通常のシュートやダンクでがっつり決めて勝つキングス!
益々魅力的です。
ターンオーバー数を意識するあまりスピードが落ちてしまってはキングスらしさまで失われてしまうので、ミスを恐れずにガンガン行って欲しいですね。
2010年のキングスは超高速バスケを超えて音速バスケ!
期待しています。