キングス 91(14-21.28-20.23-25.26-22)88 名古屋D [BOX]
【スターティング5とマッチアップ】
#3並里成(172cm) – #0小林遥太(178cm)
#11須田侑太郎(187cm) – #12中東泰斗(191cm)
#51古川孝敏(190cm) – #9安藤周人(190cm)
#12ジェフ・エアーズ(206cm) – #2マーキース・カミングス(192cm)
#40ジョシュ・スコット(209cm) – #34クレイグ・ブラッキンズ(208cm)
【観戦記】
いやー、面白い試合でした。シーズン60試合もあると、一つひとつの試合を“点”で見るのではなく、全体を通した“線”で見ることによって、いろいろなことが見えてきます。そういう観点で、今日の観戦記を書こうと思います。
まず、キングスはスクリーンを多用するチームで、名古屋Dはスイッチを多用するチームです。キングスの選手は、スイッチで生じたミスマッチを見つける能力が高く、それが勝因につながったと思います。
名古屋Dとは今シーズン4回対戦していますが、前回の直接対決で、名古屋Dは192cmと外国籍選手としては低身長の#2カミングスを起用せず、#24ジャスティン・バーレルや#34ブラッキンズ、#8張本天傑を中心に高さを強調してきました。ガード軍団のキングスにとって、日本人選手を含めた“高さ”という点では名古屋Dに分があります。
それでも何とか連勝を収めたキングスですが、今節の名古屋Dは#2カミングスを起用して、今度は平面のミスマッチを突いてきました。特に、今日の試合終盤は5メンアウトでインサイドにスペースを作り、#12エアーズ(206cm)×#2カミングス(192cm)のミスマッチを突いてきました。
今シーズンの直接対決の戦績はキングスの4戦全勝ではあるものの、名古屋Dはプレーオフから逆算して、使える部分と使えない部分の詮索をしているような不気味さがあります。今後の対戦がどのような展開になるかはまったく分かりません。
☆ ☆ ☆
スポーティング・ニュース・ジャパンというサイトがあるのですが、その中でキングスは「接戦であまり良い戦績を残していない」と書かれています。たしかにこれは、おそらく当たっています。
たとえば昨シーズン、キングスはホーム川崎戦で勝利を収めましたが、相手は辻直人をフリーにして逆転を狙ったシュートで試合を終えました。結果的にシュートが外れてキングスが勝ったのですが、相手チームからすれば、辻をフリーにして、シュートを打って負けたなら仕方がないと割り切ることができたのではないでしょうか。
反対にキングスは、勝ちはしたものの辻をフリーにしたことは反省すべき点でした。
また、今シーズン11月17日のA東京戦 第4Q残り22秒、3点ビハインドの場面で、キングスは何をしたいかが見えないままシュートで(というかボールをぶん投げて)試合を終えています。
ポストシーズンの勝敗を分ける局面で、キングスは誰にシュートを託すでしょうか?
現時点の調子ならば#51古川なのですが、古川はキャッチ&シューターなので、彼のシュートチャンスをクリエイトしている間にショットクロックがゼロになる可能性があります。相手は当然それを狙ったディフェンスをしてくるでしょう。
キングスが「強豪止まり」でシーズンを終えるか。「王者」になるか。
その分岐点は、試合の終え方にあると思っています。
コメント
コメント一覧 (1件)
なぜ、キングスは残り数分になると、タイムアウト後のサイドからのリスタートとかでドタバタして、しっかりと試合をしめることができないのでしょうか?、、、