ウインターカップ2010 男子3回戦
興南 59(15-20,9-26,7-19,28-23)88 福岡第一
ベスト8進出を賭けた3回戦は、優勝候補の一角・福岡第一との対戦。
立ち上がりのディフェンスは両チームマンツーマン。高さのある相手ディフェンスを広げるため、興南はチーム最長身(189cm)の鈴木くんのアウトサイドシュートを中心に攻撃を組み立てます。
対する第一はガードの本間くんからセンターのマリックくんへのホットラインがつながり、好調な滑り出し。
第一のポイントゲッター、エマには伊集くんがマッチアップしますが、1ピリで早くも2ファウル。しかし第一もエマや田中くんが2ファウル。
2ピリに入っても激しいディフェンス合戦が繰り広げられますが、第一に速攻が出始め、徐々に均衡が崩れます。興南は果敢にリングに向かい、エマが3ファウルでベンチへ。しかし興南も三宅くんが3ファウル。興南22点のビハインドで前半を終えます。
3ピリのスタートは再び鈴木くんのアウトサイドシュートを中心に攻撃を組み立てますが、なかなか決まらず24-54と点差が30点に広がったところで興南タイムアウト。
タイムアウト明けはアイソレーションからの1on1主体に攻撃を切り替えますが、第一の固いディフェンスをなかなか切り崩すことが出来ません。
4ピリに入ると第一は控えメンバーを投入し、59-88で試合終了のブザーを聞きました。
第一はそれぞれのポジションに優秀なバックアップメンバーが控えており、連日連戦のウインターカップを“最終日まで”勝ち上がる術(すべ)を心得たチーム。試合のスタミナ配分や連戦による疲労、怪我のことまで考えたチーム作りがされていました。
試合後の興南・井上コーチは、「相手の勝ちたいという気持ちが強くて、その勢いを止めることが出来なかった。これからは全国でベスト4、決勝に進めるチームを作っていかなければならない。もっと勝ちたかったが、最後にウインターカップまで一緒にバスケが出来たことについて、3年生に感謝している。」と最上級生をねぎらっておられました。
興南キャプテン・渡口くんは涙で腫らした目をおさえつつ、「自分たちの代は、小さくても全国のベスト16に入れることを示した。下級生たちは能力があるので、もっと上を狙えることを伝えていきたい」と気丈に語っていました。
沖縄インターハイ開催年の集大成となるウインターカップ2010、県勢の戦いは興南のベスト16で幕を閉じました。
大会に出場した選手やコーチの皆さま、応援に駆けつけた皆さま、お疲れさまでした。
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今年開催されたインターハイ・国体・ウインターカップの3大大会を全て間近で見ることができました。そこで見たこと聞いたこと感じたことを、これからも時間を見つけて書いていこうと思います。
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コメント
コメント一覧 (1件)
今年のWINTER CUPの沖縄県勢の観戦記、とても楽しく読まさせていただきました



今度ゆっくり話できたらいいなと思っています
たいへんお疲れ様でした
興南、那覇高の3年生のみなさんお疲れ様でした、今後の活躍期待してます