キングス 75(22-24,10-12,19-15,24-18)69 大阪
キングスの3Pシュート成功数はわずか2本。大阪のゾーンディフェンスに苦しみながらも勝利を収め、開幕3連勝を飾る。
【スターティング5】
キングス:並里、小菅、マック、ジェフ、オコーサ
大阪:青木、竹田、ブラックレッジ 、リン、マーシャル
【観戦記】
対戦相手の大阪はスターターの青木康平(東京から移籍)や竹田智史(高松から移籍)に加え、小淵雅、今野翔太、田村大輔、高田紘久といったbjでの実績がある日本人選手を多く揃え、バックコート陣の選手層はリーグNo.1。更にオールラウンドプレイヤーのリン・ワシントンや211cm/120kgの巨漢選手=ウェイン・マーシャルとフロントコート陣も充実し、今シーズンも優勝候補に名を連ねています。
立ち上がりのディフェンスは両チームマンツーマン。大阪のハイピックに対してキングスはショウディフェンスで対応します。
序盤にイニシアチブを取ったのは大阪で、マーシャルのポストプレー、竹田のカットイン、青木やリンの3Pシュートで的を絞らせないオフェンスを展開します。
ダブルスクリーンから小菅がジャンパーを沈めると、ここからキングスが反撃の狼煙を上げます。インサイドのマーシャルが外に出てこられないことをいいことに、ジェフがミドルシュートの雨あられ。並里の絶妙なパスワークも冴えて逆転に成功します。
並里vs青木のマッチアップは見ごたえがありましたが、大阪はディフェンスが良く走力のある今野を投入して並里にマッチアップさせ、青木を小菅にマッチアップさせました。これはキングスベンチとしては“してやったり”。リンのブザービーターで22-24と2点のビハインドで第1Qを終えますが、ハイスコアゲームはキングスの流れ。
第2Qの大阪は2-3のゾーンディフェンスでスタート。アウトサイドシュートに当りが来ないキングスは苦戦を強いられますが、大阪はわずか4分ほどでマンツーに戻します。その後、再びゾーンにし、またマンツーに切り替えるチェンジング。
ゾーンが有効に機能していても、それを引っ張り過ぎてしまえば相手は慣れてくるもの。相手が対策を講じてくる前に先手を打つ切り替えの速さも、大阪の優勝候補たる所以だと思います。
キングスは巨漢のマーシャルに対してヨシキをマッチアップさせます。bj経験の浅い若いプレイヤーならば、20cm以上も低い日本人選手を強引に攻めてターンオーバーをしてくれるのですが、さすがにキングスがやってくることに対して準備が出来ているというか、ダブルチームを誘発させてうまくパスをさばかれてしまいました。前半を32-36とキングス4点ビハインドで折り返します。
第3Q 7分22秒、キングスはこの日初めて3Pシュートが決まって逆転。その後はリンに対してオコーサが積極的に1on1を仕掛けます。これはリンがベンチに下がっている時間帯に流れが悪くなるためで、彼にファウルをさせたいという狙いがあったはず。大阪は青木の個人技で局面を打開しますが、キングスはマッチアップを並里から翼へ。同点で最終クォーターへ。
第4Q開始早々にオコーサが4つ目のファウル。リンのドライブにやられていた沖縄がゾーンに切り替えると、すかさず大阪がタイムアウト。対策を打って大阪がマーシャルを投入すると、今度は沖縄がディフェンスをマンツーマンへ。ベンチワークもあわただしくなります。
キングスは徹底してインサイドのマーシャルを攻め、ラーカイの1on1で得点を重ねます。対する大阪は勝負の時間帯に入ってアウトサイドシュートが決まり始めます。リンのバスカンも飛び出し両者譲らぬ展開に。
均衡を破ったのは並里のスリー。続いてオコーサの強引なインサイドプレーが決まって残り45.2秒、73-69とキングス4点リードで大阪タイムアウト。その後のファウルゲームを逃げ切りました。
インサイドで優位を保つ大阪に対し、アウトサイドシュート成功率の低さに苦しんだキングスでしたが、平面のミスマッチを突いて終盤に逆転。シーズン序盤の鍵となる2試合のうち、一つ目を獲りました。
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コメント
コメント一覧 (1件)
明日も勝ってほしいですね!!
去年はアウェー大阪の二戦目で大敗しましたから・・・・
今シーズンはそんなことにならないように!
・・・と願っておきます笑