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【観戦記】琉球ゴールデンキングス×名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(10/16)


キングスの新主将#24田代直希はアグレッシブなプレーで勝利をたぐり寄せた
キングス 83(23-18.16-21.18-30.26-4)73 名古屋D [BOX]
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #21笹山貴哉(180cm)
#34小野寺祥太(183cm) – #9安藤周人(190cm)
#24田代直希(188cm) – #12中東泰斗(191cm)
#32満原優樹(198cm) – #8張本天傑(197cm)
#40ジョシュ・スコット(209cm) – #20ヒルトン・アームストロング(211cm)
【観戦記】
毎年メンバーが大幅に入れ替わっているキングスに対し、ほとんどのコーチと選手を契約更新し、戦術の熟成を重ねている名古屋Dの対戦です。
今はシーズン序盤戦。戦術の徹底度という点では名古屋Dが有利です。しかし、名古屋Dは4日で3試合という過密日程な上に、エースの#24ジャスティン・バーレルと#6菊池真人が負傷欠場しています。キングスが持ち味であるアグレッシブなディフェンスで相手を疲労させ、終盤勝負に持ち込めば勝機はあるのでは、、、という見立てで会場へ向かいました。
ピック&ロールを主体とするキングスの攻撃に対し、名古屋Dは「スクリーナーに対するディフェンスが#20アームストロングならばアイス、スクリーナーに対するディフェンスが#8張本ならばハードショウ」という守り方をしていました。キングスはペイントエリアにボールが入らず、開始4分、4-12と8点のビハインドを背負ったところで最初のタイムアウトを取ります。
タイムアウト明け、#14岸本と#40スコットのピック&ロールに対して、名古屋Dは#21笹山と#20アームストロングがアイスで対応します。
ここで、おそらくタイムアウトで指示が出ていたのでしょう。#14岸本はスクリーンを使わずに反対側へドライブする「リジェクト」というプレーを選択します。このドライブを#21笹山がファウルで止めるのですが、ここから少しずつ試合の流れが変わっていきました。
最終的に、名古屋Dは4Qで失速し、ディフェンスからのブレイクで一気にスパークしたキングスが勝利を収めました。
今シーズンのキングスの個の戦力を見ると、どこが相手でもぶっちぎって勝つことは難しいと予想しています。そんな中で、40分という時間の使い方がうまいですよね。我慢する時間帯と、終盤の勝負どころで火を点ける時間帯がはっきりしています。また、前半で相手の出方を見極めて後半一気、という戦い方ができています。
キングスのホームゲームは今シーズンからハーフタイムが15分から20分に延びましたが、これは選手を休ませる時間の確保と、コーチングスタッフが後半に向けて戦術を練るための時間を確保することが狙いではないかと推測しています。

#3並里成。ディフェンスの出方を見極めた上で、スクリーンの角度を変えるなどして終盤にインサイドアタックを繰り返したプレーは流石だ

日本代表の名古屋D#9安藤周人は多彩なプレーで観客を魅了した

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 今シーズンのキングスが4Q強いのは偶然ではないのでしょうか?
    ベスメンのプレータイムを揃えてたまたまかな~と思っまりしてましたが、戦略がはまっていれば、研究されつつもまだまだ楽しみですね!

  • 佐々さんは「40分間やりきるのがバスケット」とおっしゃっているので、本当は4Qのディフェンスを最初から最後までやりたいのでしょうね。
    シーズン終盤には、それができるチームになっていてほしいです。

  • 時々拝読させていただいております。
    以前読んだ時に素人でもわかる言葉で書いてあり、かつアウェイチームの選手のいいところも書いてありバスケが本当好きな方なのだなと思いました。
    今回の記事は1Q4分からいきなり最後に飛んでいるように思いました。真ん中がはしょられすぎてついていけませんでした。
    三河戦はそう思わなかったのですが…。時間を書いてあるからでしょうか。
    もし次の試合までに書くルールであれば仕方がありませんが、アップが遅くても読みやすい文章にしていただきたいです。
    最後に、これからもブログやツイッター楽しみにしております。

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