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【所感】キングス-京都ハンナリーズ(1/3)

菅原洋介
キングス 87(23-10.14-23.27-19.23-12)64 京都
【スターティング5とマッチアップ】
37並里成(172cm) – 12デイビッド・パルマー(201cm)
32山内盛久(173cm) – 91片岡大晴(184cm)
9小菅直人(187cm) – 1岡田優(184cm)
5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – 0瀬戸山京介(187cm)
50ジェフ・ニュートン(205cm) – 41マーカス・クザン(211cm)
【観戦記】
会場に沖縄出身のモデル=岸本セシルさんにそっくりな方がおられるなーと思っていたら、まさかのご本人でした。帰省中に観戦にいらしていたようで、写真がInstagramにアップされています。コチラ
正月開催ゲームの醍醐味は、「普段は内地にいてキングスのホームゲームを観る機会の無い方たちが、帰省ついでに観戦できる」という点にありますよね。
オールジャパンを終えて沖縄に帰省している金城夏子選手(那覇高→拓殖大)も会場にいらしていて、わざわざ僕の所まで挨拶に来て下さいました。お帰りなさい。
さて、試合のほうですが、京都は序盤からチェンジングディフェンスで揺さぶりをかけてきました。攻めては盛久にマッチアップされている片岡にボール集め、ストロングポイントでアイソレーションを開始。するとキングスは開始わずか3分で盛久を下げ、菅原洋介を投入します。
盛久としては悔しい選手交代でしたが、洋介はこの日も好調。スティールにリバウンドに得点にと大車輪の活躍でリードを奪います。
インサイドを攻略できない京都は第2Qの立ち上がりにクザン(211cm)とジーノ・ポマーレ(203cm)のビッグマンを同時に起用。対するキングスもジェフ(205cm)とジャーフロー・ラーカイ(203cm)を同時起用し、インサイドで真っ向勝負に出ます。
ツインタワー対決は京都に分があり、じわじわと追い上げられたところでキングスはマックを投入。平面のミスマッチでギャップを作りにいきます。すると京都はすかさずディフェンスをゾーンに変更し、平面のミスマッチに対抗。両指揮官が頭脳戦を展開し、一進一退のまま勝負は後半戦へ。
第3Qは並里とジェフのピック&ロールを基点に攻撃を仕掛けます。京都はショウディフェンスとローテーションで対抗しますが、ディフェンスのズレを突いてキングスが得点を重ねます。たまらず京都がディフェンスをゾーンに変えると、キングスは4人が四角形を作ったところから始まるフォーメーションプレーを多用して粉砕。粘る京都を一気に突き放しました。
☆ ☆ ☆
開幕当初のキングスは勝ち星を重ねてはいたものの、インサイドはラーカイのポストプレー一辺倒でした。特別な高さや幅を持つわけではない選手が、ボールを持って「どっこいしょー」とローポストからドリブルを始めれば、相手からすれば止めるのはさほど難しい作業ではありません。
それが今はフォーメーションプレーやピック&ロール、パッシングとオフェンスが多彩になり、ペイントエリアの攻略法に幅が出てきました。
ここ数試合はラーカイの活躍が目立ちます。これは彼自身の調子が上がってきたことも一因かもしれませんが、何よりもキングスが的を絞らせないオフェンスを展開できていることが最大の要因だと思います。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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