先日のエントリーで、キングスが使っている「ホーン・オフェンス」について書くと予告したので、今日はこのオフェンスについて。
2月2日(土)のキングス-大阪エヴェッサ戦で、岸本隆一が出場している時間帯はホーンを使っていました。また、対戦相手の大阪も「94」というコールの時にホーンをやっていました。もちろん、このオフェンスはbjリーグだけでなくNBAやNCAA、ヨーロッパ等で世代を問わず広く使われているようです。
「Horns Offense」でググるといろいろ情報が出てきますが、youtubeに分かり易い映像があったのでご紹介します。
http://youtu.be/JjVtBPYhxz8?t=2m20s
1番ポジションの選手がボールを持ってトップの位置に立ち、2番と3番はコーナー、4番と5番がハイポストに立つところからオフェンスが始まります。左右対称のシンメトリーなので、どちらから攻めることも出来ます。この陣形を上から見た時にアルファベットの「A」に見えることから、A-SETオフェンスとも呼ばれるようです。沖縄でAセットといったら、バスケじゃなくランチですよね…。
閑話休題。
オフェンスのスタートは、1番の選手がハイポストの4番か5番のスクリーンを使うところから始まります。まずは広く開いたインサイドへのカットインを狙い、ディフェンスが収縮したら4番か5番への合わせ、またはキックアウトしてアウトサイドシュートを狙います。これがベーシックなパターンで、ここから派生した様々なバリエーションが存在します。
僕が今まで見た限り、bjリーグのチームの中で最も効果的にこのオフェンスを使っていたのは2010-11シーズンの滋賀レイクスターズでした。この年の滋賀には城宝匡史と岡田優というリーグを代表するシューターが2人在籍していたので、相手チームからすると2番と3番ポジションのディフェンスはうかつにヘルプに行くことが出来ませんでした。また、マイキー・マーシャルという突破力のあるガードもいたので、最初のハイポストのピックでスイッチが生じるといろいろと不都合が生じました。
この年の滋賀はキングスとプレーオフ1stラウンドで対戦しました。結果はキングスが苦しみながらもスウィープで下しています。
僕は普段なかなかキングスを褒めませんが、この試合のキングスのディフェンスは素直に凄いと思いました。試合の映像がまだどこかに残っているはずなので、ビデオ観戦した後にまた改めてキングスのディフェンスについて書ければと思います。
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