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佐々宜央ヘッドコーチ退任について思うこと

2019年12月16日、琉球ゴールデンキングスの第5代ヘッドコーチ・佐々宜央氏の退任が発表されました。退任理由は、心身の疲労困憊によりヘッドコーチの任務を続けることが難しくなったため。
シーズン中のヘッドコーチの退任は、チーム発足以来初の出来事です。
また、今シーズンは古川孝敏や橋本竜馬、須田侑太郎、アイラ・ブラウンといった主力選手が退団した上、シーズン中にジョシュ・スコットが右膝蓋腱術後再断裂で退団、さらにヘッドコーチまで不在という事態になり、少なからぬ衝撃を受けています。
個人的に気になっているのは、シーズン途中に怪我が再発し離脱したジョシュ・スコットのプレータイムと、佐々氏の退任時期の因果関係です。
8月のプレシーズンゲームの時点では、佐々氏はスコットのプレータイムについて、このようにおっしゃっていました。
「復帰までは段階を踏みながら、(中略)温かく見守ってあげてほしい。30分出ることが最終的な到着点だと思う」
これを踏まえた上で、以下に今シーズンのスコットのプレータイムを記します。
[プレシーズンゲーム]
8/27 対信州戦 4分07秒
8/29 対信州戦 12分09秒
[アーリーカップ]
9/15 対奈良戦 15分06秒
9/16 対京都戦 16分16秒
[レギュラーシーズン]
10/05 対三河戦 30分38秒
10/06 対三河戦 32分05秒
10/13 対大阪戦 39分33秒
10/16 対名古屋D戦 33分05秒
10/19 対秋田戦 –:–
10/20 対秋田戦 –:–
10/23 対滋賀戦 –:–
10/26 対三遠戦 –:–
10/27 対三遠戦 –:–
11/02 対富山戦 –:–
11/03 対富山戦 –:–
11/09 対A東京戦 –:–
11/10 対A東京戦 –:–
レギュラーシーズン開幕戦で、プレータイムはいきなり最終的な到着点である30分に達しています。
プレシーズンゲームからの1ヶ月間に一体どのような状況の変化があったのか、私は疑問に思っていました。怪我を抱えている選手のプレータイムは、コーチの一存で決められるものではないはずです。
30分以上の出場を続けていたスコットのプレータイムはいきなりゼロになり、11月15日にインジュアリーリスト入り、11月19日に選手契約終了となりました。
スコット退団以降の佐々氏のチーム帯同状況は以下の通りです。
[天皇杯]
11/30 対佐賀戦
12/01 対滋賀戦
[レギュラーシーズン]
12/07 対川崎戦 ×
12/08 対川崎戦 ×
12/11 対京都戦 ×
12/14 対北海道戦 ×
12/15 対北海道戦 ×
佐々氏は天皇杯を終えたことを区切りに、その後のレギュラーシーズンはチームに帯同していません。そして、12月16日に退任が発表されました。
私は部外者ゆえ、上記期間中に何があったのかは分かりません。いろいろ書いたとしても邪推になってしまうので、事実だけを記し、それ以上のことは書かないでおこうと思います。
☆ ☆ ☆
佐々HC、2年と少しの間、本当にありがとうございました。
心身の状態が一日でも早く良くなり、またいつかどこかで魂のコーチング!を見られる日が来ることを楽しみにしております。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

コメント

コメント一覧 (10件)

  • 今シーズンのキングス、正直異常事態です。これまでHCが3シーズン以上もった事が無い。

  • 事実だけを記しと書かれていますが、佐々HCの退任とスコットの怪我を結びつけようとしている時点で、事実だけを記していることにはならないんじゃないでしょうか。
    退任理由を球団が発表していないならまだしも、退任理由も発表されているのにこういう記事を書かれるということは、佐々HCの退任とスコットの怪我が関係あると思ってらっしゃるからではないのですか?
    週刊誌の記事みたいで、読んでいてあまりいい気持ちはしませんでした。

  • スコット選手の件は正直私も同じことに疑問を感じてました。
    レギュラーシーズンが始まるとすぐに長いプレータイム。
    完全復活かと喜んでましたが、真逆でしたね。
    その事と今回の退任の件、関係があるのか無いのかわかりませんが、素人の私から見ると大問題じゃないかと。
    HCだけの責任ではないと思いますが、選手の大量移籍、さらにケガによる退団、そしてHCの途中退団。
    HCは成績が悪く責任を取る形での退団ならまだしも、こういう形というのはキングス全体の問題だと思います。
    まさに崩壊寸前
    次の退団者は誰ですかね。

  • エントリーのタイトルが「退任について思うこと」である通り、個人の主観は入っています。
    そして、「事実だけを書く」という点についても、時系列に事実を書きました。以上です。

  • 開幕からのスコットのプレータイム、ブルックスの初陣のタイミングについては、私もとても気になっていました。
    スコットの検査中の報道に長引きそうだなと感じていたとこもでの退団。
    佐々さんの休みが長引きそうだなと感じていたところでの退団。
    将来的には日本代表チームでも師弟関係になるんじゃないかとも思っていた2人なのでなんとも言えない哀しさと驚きの1ヶ月間でした。

  • さばにさんの、分かりやすく、なおかつ見るものを惹きつけるレベルの高い文脈にいつも支えられているキングスファンです。笑 コメント失礼します。
    キングズがシーズン途中でHC退任やら、主力選手に昨年と同じ大怪我に、奇しくもさせてしまうような球団になったという事が事実だとしたら、球団として後退していると言わざるを得ないというのが私の思いです。
    少なくとも、数年前に若いHCを雇うと同時に、若い主力外国籍選手を同じ時期に雇って、同じくシーズン途中にサヨナラと言う事実を見ると、キングスのこういった事情に関して誰が責任を取るの?という疑問を持ちます。
    組閣なんて言葉がありますが、責任は感じるものではなくて、とるものと言う話もあります。
    未来を見ればすぐそこに大規模アリーナです。噂の有望な大学生加入も囁かれますが、今の現状は間違いなく球団のどこかに不具合があったと言えると思います。人なのか、システムなのか、あるいは会社の外からなのか。
    当然ながら、今回のようなシーズン途中の不具合を、2度としてはいけない事だってことは誰の目にもはっきりですね。
    期待よりも、今いる選手が心配です。

  • 出来事を時系列でまとめていただいて、とても興味深いです。
    スコット選手の件は、一つの要因としてはあるんぢゃないかなって思っちゃいますね。
    球団は発表しているようで、詳細は発表していないですから。

  • さばにさんは沖縄バスケ界の関係者とのつながりもたくさんあると思いますし、おそらくある程度球団の内情は耳に入ってると推測してます。
    時系列をみて察したいと思います。

  • たくさんのコメントをありがとうございました。
    勉強になります!
    >匿名さん
    沖縄バスケ界の関係者とのつながり無いんです。
    すみません!(汗)

  • 今季のキングス、正直、かつて無くとても重苦しいです…。涙??三好ジェームスアナが沖縄にいた時の直向きでハツラツなキングスにカムバックして欲しいです??

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