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【所感】キングス-岩手ビッグブルズ(9/8)

小菅直人
キングス 85(17-12.32-10.11-19.25-14)55 岩手
【スターティング5とマッチアップ】
14岸本隆一(176cm) – 8月野雅人(178cm)
6金城茂之(183cm) – 7木村実(185cm)
9小菅直人(187cm) – 14高橋憲一(181cm)
5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – 21ローレンス・ブラックレッジ(207cm)
50ジェフ・ニュートン(205cm) – 42ジーノ・ポマーレ(203cm)
【観戦記】
岩手はスタメンに高橋を起用。インサイドを攻めてからのパスアウトが効果的に決まり、序盤は主導権を握ります。
対するキングスは昨日に続き重い立ち上がり。しかし、山内盛久を途中出場させると元気ハツラツなプレーで流れを呼び寄せます。
岩手はこのシリーズ直前にセンタープレイヤー=ファイ・パプ・ムールとの契約に至らなかった旨を発表しています。加えて、この試合の前半でフォワード=ジョシュ・ペッパーズが負傷しベンチへ。ほとんどの時間をオンザコート2、もしくはオンザコート1で回さざるを得ない状況になってしまいました。
前半で大量点差がつきましたが、安易にゾーンディフェンスを使わなかった両チームに好感を持ちました。これはまだプレシーズンゲームですから、責任の所在があやふやになりがちなゾーンを使うよりも、責任の所在が明確なマンツーマンディフェンスを貫くことで自チームのストロングポイント/ウィークポイントがより明確になったと思います。この2試合で得たデータが、岩手、キングス両チームの今後に活きることを願います。
以前、キングス伊佐勉ヘッドコーチから「(今シーズンは)パスでつなぐバスケットを目指している」というお話しを伺ったことがあります。理由は「人間の足よりもパスのほうが速いから」という非常にシンプルなもので、コート上の選手はそれを具現化していました。
ディフェンスリバウンドを取ったところからパスでどんどんボールを前に進めていき、まずは速攻を狙う。点差が離れた時やゲームをコントロールしたい時、時計を進めたい時はガードにボールを預ける、といった具合です。
ハーフコートオフェンスにおいてもシンプルで、1-4からUCLAカット→モーションを多用していました。今後、さまざまな派生形が出てくるのだと思いますが、まず今はチームのベースとなる部分を固めている段階という印象を受けました。
次戦の相手はKBL高陽オリオンスです。非常にオフェンシブなチームで、特にスクリーンプレーが上手なので、その対処が鍵になると思います。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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