キングス 76(19-16.16-13.14-18.18-20.9-16)83 岩手
【スターティング5とマッチアップ】
14岸本隆一(176cm) – 33与那嶺翼(173cm)
6金城茂之(183cm) – 8月野雅人(178cm)
9小菅直人(187cm) – 14高橋憲一(181cm)
5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – 21ローレンス・ブラックレッジ(207cm)
50ジェフ・ニュートン(205cm) – 42ジーノ・ポマーレ(203cm)
【観戦記】
注目のキングス-岩手戦の第1ラウンドは、延長の末に岩手が勝利しました。
立ち上がりのディフェンスは両チームともマンツーマンで、ショットイン後プレス。キングスはどこが対戦相手だろうとオールコートのディフェンスを仕掛けますけど、岩手のプレスディフェンスはどういう意図があるんだろうなと考えながら観ていました。キングスは与那嶺と並里が抜けてガード陣の経験値が下がりましたから、そこでターンオーバーを誘発しようとしてプレスを仕掛けたのか、それとも元々今シーズンはこういう戦い方が常なのか。
第1Q 2分24秒で岩手はスターターを全員下げ、ベンチメンバー5人をコートに送り出します。試合後、桶谷HCは「出だしで(中略)ダメなバスケットをしていた」と語っていたとのことなので、このメンバーチェンジはスターターの気持ちをリセットさせるためなのか、それとも前節から試合間隔が2週間空いているので試合勘を取り戻させるためだったのか。今日の試合は桶谷HCに訊きたいことだらけでした。
月野雅人(178cm)にマッチアップされている金城茂之(183cm)がポストアップしてインサイドへ押し込みます。エースのアンソニー・マクヘンリー(202cm)にマッチアップしたのはローレンス・ブラックレッジ(207cm)。ブラックレッジは背が高いだけでなく手足も長いので、マックはやりづらそうでした。最後までリズムを掴むことができず、第4Q残り38秒でファウルアウト。
岩手にはピュアセンターがいないため、キブエ・トリムがいる分インサイドはキングスが有利かなと思っていましたが、岩手は多彩な攻撃でペイントエリアへ侵入してきました。勝利の立役者は33得点21リバウンドのジーノ・ポマーレです。
逆にキングスはドゥレイロン・バーンズがボールを持つ時間が長く、ペイントエリアへの侵入は彼のペネトレイトが主体でした。彼が切れていってキックアウトして外角シュートを打ちますが、結果的に成功率の低い外からのシュートに頼った分、得点が伸びませんでした。
試合後、与那嶺翼が「2つ勝つことが目標なんで、まだまだ満足してないです」と語った通り、bjリーグの戦いは2つ獲ってなんぼ。もちろんキングスとしても、同じ相手に連敗はできません。
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