キングス 64(13-14.19-15.16-18.16-27)74 福岡
【スターティング5とマッチアップ】
14岸本隆一(176cm) – 8竹野明倫(173cm)
6金城茂之(183cm) – 19徳永林太郎(177cm)
9小菅直人(187cm) – 1仲西淳(180cm)
5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – 2レジナルド・ウォーレン(204cm)
50ジェフ・ニュートン(205cm) – 98デイビッド・パルマー(206cm)
【観戦記】
キングスがターンオーバー「22」を喫して敗れました。
ただ、ディフェンスは40分間集中していましたし、リバウンドはキングスのほうが多く獲得しています。アウェイゲームにも関わらず「気魄」も乗っていて、前節で調子が今一つだった3並里成も出てきていきなりダイビングルーズ。負けてしまったことは残念ですが、見どころの多いナイスゲームでした。
ただ、一つ残念だったのは第4Qのオフェンスです。
序盤は54キブエ・トリムにボールを持たせない福岡のディフェンスが徹底していて、ディナイ、時にはフルフロントで守られポストプレーをさせてもらえない状況でした。しかし、第4Qの福岡はファウルが混んでいたこともあり、ポストプレーからインサイドを崩すチャンスがあったにも関わらず、ボールマンがパスをせずドライブに固執してしまいました。
福岡のディフェンスはボールマンの足元に吸い付くほどタイトに付いていたので、ドリブルで崩したくなる(崩さざるを得ない)のは仕方がないのですが、ならばそこで重要なのはスクリーンの精度です。福岡のスクリーンは「ガチーン」と音がするくらいしっかりと掛かっているのに対し、キングスのスクリーンは半身でかわされてしまっています。
2ドゥレイロン・バーンズにボールを預け、スペースを空けてスクリーンを一つ入れてから攻撃を始める場面がありますが、その最初のスクリーンを半身でかわされてしまうため、囲まれてターンオーバーというシーンが(この試合に限らず)何度あったでしょうか。
☆ ☆ ☆
今日の試合は、ペイントエリア侵入率というデータを取りながら観戦していました。これは「ペイントエリアへ侵入したオフェンス回数 ÷ オフェンス総回数」で求められる値で、この数値が大きいほどインサイドを攻めていたということになります。
クオーター毎の得点とペイントエリア侵入率を見ながら試合を振り返ります。
※個人の手計算なので、多少の誤差があり得ることはご容赦下さい。
[第1Q終了時点]
得点:キングス (13-14.-.-.-) 福岡
第1Qのペイントエリア侵入率:キングス36.8%、福岡42.1%
めまぐるしく攻防の入れ替わるトランジションゲーム。キングスはフロアを広く使い、ボールをシェアしながらシュートを狙ういつものスタイル。ディフェンスはマンツーマンで、高い位置のスクリーンに対してはスイッチアップ。ハーフコートを目いっぱい使って福岡の得点力のあるガード陣にプレッシャーを掛けます。
試合開始5分でキングスは5人メンバーチェンジ。前節でいいところの無かった3並里成ですが、ベンチから出てきていきなりダイビングルーズ。11青木康平には32山内盛久がマッチアップします。
[第2Q終了時点]
得点:キングス 32(13-14.19-15.-.-)29 福岡
第2Qのペイントエリア侵入率:キングス43.8%、福岡50.0%
54トリムのポストアップに対して激しくプレッシャーをかける福岡ですが、4ジュリアス・アシュビーが2ファウルでベンチへ。畳み掛けたいところで54トリムも2ファウルとなり、ベンチへ下がります。
福岡がディフェンスをオールコートに変えるとターンオーバーでボールを失う機会が増え、またハーフコートでは2バーンズのドリブル以外の方法ではインサイドへボールを入れられなくなります。
流れはよくありませんが、リバウンドを集中していたため崩れませんでした。
[第3Q終了時点]
得点:キングス 48(13-14.19-15.16-18.-)47 福岡
第3Qのペイントエリア侵入率:キングス55.6%、福岡50.0%
50ジェフを基点としたバックドアプレーや5マクヘンリーのドライブでインサイドへ侵入。また、速い攻撃でファウルを誘い、フリースローで得点を重ねます。流れはキングス。
[第4Q終了時点]
得点:キングス 64(13-14.19-15.16-18.16-27)74 福岡
第4Qのペイントエリア侵入率:キングス33.3%、福岡57.1%
第4Qに入るとこれまでの流れから一転してボールが止まります。2バーンズにボールを預けて1on1、単調な攻撃を繰り返します。
ポストプレーヤーを使いながらインサイドアウトでバランス良く加点する福岡に対し、キングスはドリブル主体。その差はペイントエリア侵入率に如実に表れています。
お互いに激しいマンツーマンディフェンスを40分間貫く中で、いかにしてフリーを作っていくかが重要ですが、スクリーンの精度の差が勝敗を分けました。
目次
コメント
コメント一覧 (1件)
こんにちはー(^^)v
昨日の試合は負けたけど今日は【団結の力】で勝利を信じましょう♪
詳しくレポありがとうございます(^^)v
今日の試合のレポ待ってます。