キングス 75(11-16.19-13.24-16.21-20)65 大分
【スターティング5とマッチアップ】
#4狩俣昌也(178cm) – #34大城弘樹(172cm)
#9小菅直人(187cm) – #11清水太志郎(183cm)
#11山城吉超(189cm) – #41高田秀一(195cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #12バーデル・ジョーンズ3世(195cm)
#50ジェフ・ニュートン(205cm) – #23ゲイブ・マッカリー(201cm)
【観戦記】
お互いの長所を打ち消し合う試合となりました。
キングスのシューター#9小菅には#41高田がマッチアップし、ディナイを徹底してボールを持たせません。キングスのインサイドの要、#54キブエ・トリムのポストプレーに対してはダブルチームで対応し、ボールを手放すように仕向けます。
対するキングスも大分のキーマン、#11太志郎を2得点に抑えるディフェンスが光りました。彼は埼玉ブロンコス時代から沖縄開催の対キングス戦を大好物にしているので、ここを封じることができたのは大きかったです。第2Q残り20秒から仕掛けた大分のフォーメーションプレーは#11太志郎を1stオプションにしていたと思うのですが、#32山内盛久の懸命のディフェンスで封じました。
第1Qの大分は#54トリムに対してダブルチームで対応していたにも関わらず、第2Qに入るとダブルチームをしなくなります。結果、#54トリムがインサイドで得点を重ねて第2Qで逆転に成功するのですが、その理由について自分なりに考えながら観戦していました。おそらく、第2Qは外国籍選手が3人コートに立てるので、リスクの高いダブルチームではなく、ヘルプディフェンスで#54トリムを止めたいという意図があったのではないかと思います。
キングスのエース、#5アンソニー・マクヘンリーが左足首を痛めて後半は出番なし。ここで気を吐いたのが#2ドゥレイロン・バーンズです。第3Qは彼の個人技で突き放し、54対45とキングス9点リードで第3Qを終えます。
第4Qに入ると、好調#2バーンズに対して大分は#11太志郎をマッチアップさせます。太志郎の豊富な運動量でバーンズの攻撃を封じると、キングスの得点が止まります。
ここで、キングスは4ファウルの#54トリムをコートに戻します。すると大分はマッチアップを変更し、#2バーンズに対して#12バーデル・ジョーンズ3世がつきます。
このマッチアップの変更が、この試合の勝敗を分けたと僕は思います。
試合終盤、スモールラインナップの大分はインサイド陣のファウルが混んでおり、#54トリムにダブルチームを仕掛けました。仮に#11太志郎が#2バーンズにマッチアップし続けていたとすると、彼が#54トリムへのダブルチームに参加した途端に#2バーンズがフリーになってしまうため、マッチアップを崩さざるを得なかったのです。
この試合の冠スポンサーであるオリオンビール賞は#2ドゥレイロン・バーンズが獲得しましたが、Kings Hysteriaが選ぶMVPは#54キブエ・トリムです。コツコツとインサイドで活躍していた彼を第4Qに投入したことによってマッチアップにズレが生じ、結果として#2バーンズが活きました。
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