キングス 103(24-24.31-24.29-18.19-23)89 秋田
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #0富樫勇樹(167cm)
#6金城茂之(183cm) – #5田口成浩(184cm)
#9小菅直人(187cm) – #14大塚裕土(188cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #41ルーベン・ボイキン(201cm)
#50ジェフ・ニュートン(205cm) – #13チェイス・マクファーランド(213cm)
【観戦記】
レギュラーシーズン中のキングスの課題は、オフェンスが重たくなる時間帯があることでした。選手個々の攻撃力は高いにも関わらず、1試合の平均得点は77.7(リーグ8位)と平凡で、もしキングスが優勝を逃すとしたらこのあたりが要因になるのではないかと考えていました。
しかし、今シーズン初の100点ゲームがファイナルで出ようとは!
眠っていたキングスの爆発力が、超攻撃型チームである秋田との対戦で覚醒した。そんな試合でした。
第1Q最初の得点は#14岸本の3ポイントシュートでした。しかし、秋田はすぐさま#0富樫が3ポイントを決め返します。選手心理として、これをやられると「なにくそ」となって3ポイントシュートを決め返したくなるのですが、その心配は当たってしまいキングスがアウトサイドシュートを乱発します。3ポイントシュートの打ち合いは秋田の土俵。試合開始から3分ほど経過したところで選手が冷静さを取り戻し、キングスはインサイドアタックを開始しました。
秋田のキーマン#0富樫は試合開始4分で既に7得点1アシストと好調です。キングスは#3並里成を投入してマッチアップ。相手のキーマンを止めにいきます。
第2Qに入ると#3並里はプレッシャーをさらに強め、#0富樫にボールを持たせないディフェンスを披露します。クオーター開始から4分間、#0富樫に得点を許しません。ここでキングスが#3並里をいったんベンチへ下げると、#0富樫が躍動し一気に9得点を挙げました。
流れを切るために#3並里を再びコートに戻しても良かったと思うのですが、伊佐勉HCは戻しませんでした。理由は、キングスがリードしていたからというのが一つ。もう一つは、おそらく40分間という試合時間の中で、どこにピークを持っていくかということを考え、休ませていたのではないかと思います。
第3Q開始から#3並里を起用し、試合終了までほぼ出ずっぱりとなります。僕が唸ったプレーは04:18、3線速攻からレイアップに行った場面です。#3並里が中央でボールを運び、左のウィングポジションに#14岸本、右に#32山内盛久が走っていました。好調の#14岸本と#32山内にパスをさばくという選択もありましたが、#3並里はここでドライブからのレイアップを選択します。
理由は、#3並里にマッチアップしていたのが#0富樫だったからだと思います。あわよくばバスケットカウント、という狙いもあったでしょう。
先日の見どころにも書きましたが、秋田には#0富樫の代わりはいません。外から3ポイントシュートを決められるよりも、#0富樫のファウルを誘って3点プレーを決められるほうがダメージが大きいのです。
というわけで、Kings Hysteriaが選ぶファイナルMVPは#3並里です。
結果的に#0富樫には30点取られましたが、#3並里がいなければもっと取られていたでしょう。#0富樫は試合途中から足がけいれんしていたそうで、今度は万全のコンディションで二人のマッチアップを見てみたいと思います。
ナイスゲームでした。
目次
コメント
コメント一覧 (3件)
並里選手がよく岸本選手に声をかけて、まるで試合の中で岸本選手にエースとしての心得を教えているように感じました。
本当に彼がいなければどうなっていたかと思いました。
富樫選手にとっても良い刺激になったのではないのでしょうか
私もMVPは並里選手だと思います
感情を出しながらも、冷静に試合を運んでいた様に見えます
外角シュートの安定感は次回の課題として…
能力を生かした攻守も素晴らしくて 切り込んでからの
ダブルクラッチは 自分の中では ベストプレイです♪
よくぞ ファイナルまで身体を仕上げてきたなと思います♪
王国対決で史上最高の決勝、日本のプロスポーツにおいて、最高のエンターテイメントでした。初優勝時もそうでしたが、バスケットの神がいて、対戦カードを導いているんぢゃないかなと思いました。
沖縄出身選手が数多くプレイした富山が初の有明であったり、和雄(KAZ)氏、富樫率いる秋田であったり、いうまでもなく京都と
非常に対戦相手にも恵まれましたし、そこは感謝だな~と思います。
連日連日浴びるようにお酒をのみながら
応援したキングスブースターの力も試合に影響しているし
選手、スタッフ含め
まさに団結の力でした。
ただMVPは、
連日連日浴びるようにお酒をのみながら(たぶん)
キングス公式HPよりも早くブログを更新してくださる
さばにさんです。
いつもいつも特別な情報をありがとうございます。
2013-14シーズンお疲れさまでした。
ストーブリーグ、インターハイ予選など夏に向けて
まだまだお忙しいと思いますが、東京から楽しみにしています。
東京にも非常にキングスブースターは多いです。
kingshysteria毎回楽しみです。