キングス 71(23-20.19-18.13-21.16-15)74 滋賀
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #13小林遥太(178cm)
#32山内盛久(173cm) – #21加納督大(185cm)
#9小菅直人(187cm) – #1岡田優(184cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #14テレンス・ウッドベリー(201cm)
#4アンソニー・ケント(208cm) – #4ジェフリー・パーマー(203cm)
【観戦記】
試合から10日以上空いてしまいましたが(年も明けてしまいましたが・笑)、今シーズンのキングスは滋賀戦を4つも残しており、かつレギュラーシーズン最終節でも対戦する相手。今シーズンの鍵を握る対戦カードであるため、備忘録として残しておこうと思います。
滋賀は昨日に引き続き、ポイントガードの#5小川伸也とセンター#54クリス・ホルムを怪我で欠く陣容。キングスも昨日の試合で背中を痛めたセンター#54キブエ・トリムが欠場し、お互いに外国籍選手が3人しかいません。
立ち上がりのディフェンスはキングスがマンツーマン、滋賀は3-2ゾーンです。滋賀のゾーンに対し、キングスは#32山内と#14岸本が立て続けに3ポイントシュートを決めると、滋賀はディフェンスをマンツーマンに変更します。
滋賀の攻撃はアーリーオフェンス主体。アップテンポでダンクが多く、純粋に観ていて楽しいバスケです。セットオフェンスでは#14ウッドベリーに対するオンボールスクリーンと、#1岡田に対するオフボールスクリーンを基点に攻撃を組み立てます。
#1岡田は得点だけでなくアシストでもチームに貢献していましたが、#14ウッドベリーはなかなかボールを手放しません。彼がボールを持ちすぎる傾向にある事は承知の上で獲得していると思いますが、個の力をどのようにチーム力に昇華させるかはシーズン中盤・終盤戦に向けての滋賀の課題となるかもしれません。
それでも、#14ウッドベリーが昨日よりも良かった理由は、ドライブのスピードをコントロールしていたことです。昨日はトップスピードでドライブしていましたが、今日は少しスピードを落として、ストップジャンプシュートを打つのか、パスをするのか、それともドライブするかを読みづらい速度でペイントエリアへ侵入していました。相手からすると次の攻撃が読みづらく、それが結果としてフェイントになっているというプレーで、#14ウッドベリーの良さが出ていました。
キングスのストロングポイントの一つは197cmの#8大宮宏正の存在で、彼がコートに立つと、たいていのチームは高さのミスマッチが生じます。しかし、滋賀には194cmの#7井上裕介がおり、インサイドでゴリゴリ応戦できる頼もしい選手でした。しかもサウスポー。
試合は終盤までもつれ、フラストレーションが溜まり、テクニカルファウルも出るやや荒れた展開となりました。
キングスは勝負どころで#5マクヘンリーと#2ドゥレイロン・バーンズがボールを持つ傾向にありますが、試合時間残り2分を切って、この二人で3つのターンオーバーを喫してしまいました。
対する滋賀は、混戦にありながら、第3Qに#1岡田をしっかりと休ませることができたのは大きかったと思います。
ま、長いシーズンこういう試合もあるさ、という内容でした。そして、お互いの良い部分と悪い部分を確認できた試合でした。
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