キングス 74(9-15.23-11.22-16.20-14)56 浜松
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #3大口真洋(172cm)
#9小菅直人(187cm) – #11岡田慎吾(188cm)
#31喜多川修平(185cm) – #23ケジュアン・ジョンソン(193cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #2レジー・ウォーレン(204cm)
#30イバン・ラベネル(204cm) – #8太田敦也(206cm)
【観戦記】
西地区1位のキングスが勝ち、3位の島根が敗れたため、キングスの西地区2位以内が確定しました。これにより、キングスがプレーオフをアウェイで戦う可能性が無くなりました。
試合のほうは金城茂之が負傷欠場ながら、失点を50点台に抑えての快勝。ディフェンスチームのキングスがディフェンスで勝利し、連勝記録を“16”に伸ばしました。
今日はオフェンスとディフェンスで、キーマンを一人ずつ挙げたいと思います。
オフェンスのキーマンは#31喜多川です。
シーズン中盤以降、好調を維持している喜多川に対し、浜松はベテラン#3大口をマッチアップさせてきました。浜松からすれば、ベテランらしい老獪な駆け引きで揺さぶりをかけたいことと、両選手の身長差は13cmあるので、喜多川にポストアップをさせたいという狙いがあったのではないかと推測します。
しかし、喜多川は普段通りのプレーを完遂し、終わってみれば16得点5リバウンドの活躍で勝利に貢献しました。
ディフェンスのキーマンは#5マクヘンリーです。
シーズン中盤、キングスが勝ったり負けたりを繰り返している時期は、マクヘンリーの役割分担が曖昧でした。マッチアップの選手を止めるべきかヘルプに行くべきかの状況判断がワンテンポ遅く、常にゴール下に隙がありました。
しかし、シーズンが終盤に差し掛かるにつれ、各選手の役割分担が明確になってきました。今節に関して言えば、リーグを代表するフォワード、#2レジー・ウォーレンとマッチアップすることで、マクヘンリーの感性がより研ぎ澄まされてきた印象です。
☆ ☆ ☆
キングスと浜松は共にモーションオフェンスを使っていますが、特徴が異なります。
キングスは絶え間なく人とボールが動き続けるのに対し、浜松は「静」と「動」が両極端です。ゼロストップからトップスピードへ移行し、トップスピードからゼロストップする。そして、ディフェンスを十分に引き付けてからパスを出す。
浜松が「スパイラル・オフェンス」をやっていた頃から感じていたことですが、このチームのモーションは素晴らしいです。特に、浜松でのプレー歴が長い大口、岡田、太田らの動きは見事。沖縄のチビッ子にもぜひ参考にしてもらいたいです。
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