MENU

【観戦記】琉球キングス-滋賀レイクスターズ(10/01)

波多野和也
キングス 59(25-9.6-21.13-14.15-12)56 滋賀
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #0小林遥太(178cm)
#6金城茂之(185cm) – #13菅原洋介(186cm)
#31喜多川修平(185cm) – #6長谷川智伸(184cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #32ジュリアン・マブンガ(203cm)
#34ラモント・ハミルトン(208cm) – #44デイビッド・ウィーバー(210cm)
※オンザコートは両チームとも2-1-1-2。
【観戦記】
書きたいことが山ほどある試合でしたが、3つに絞ります。
(1)キングスの『弁慶の泣き所』と、マックが示した道
Bリーグの各チームは個々の能力が高いため、それに対抗するためにキングスは昨シーズンから独特のチームオフェンスを採り入れてきました。ボールをシェアし、コート上の全選手に平等にシュートチャンスを作り出すというものです。
対戦相手としては的を絞りづらい反面、キングスとしては『勝負どころで誰で攻めるのかが見えづらい』という難点もあり、パスを回している間にターンオーバーを喫してしまうことも多々。キングスの現時点での『弁慶の泣き所』になっています。
第4Q開始から4分間、両チーム共にノーゴールの停滞した局面で、キングスの#5マクヘンリーがトップでボールを持つと、個人技でドライブを仕掛けてバスケットカウントを奪いました。僕はこのプレーが今日のハイライトだと思います。
バスケットボールはチームスポーツですが、シュートを打てるのはボールを持っている選手だけです。このオンボールの選手がディフェンスに脅威を与えない限り、オフボールの仕掛けも活きてこない。マックのバスカンは、原点に立ち返らせる一撃でした。
(2)シュート成功率の低さ
試合中、シュートが入らなければ、なぜ入らないのかを考えながら観戦しています。
それは、シュートセレクションが悪いことが原因かもしれませんし、確率の低い外角シュートに傾倒しているのかもしれませんし、成功率の低い選手にシュートを打たせるよう相手に仕向けられているのかもしれません。その場合、コーチは対策を打つことができます。
しかし、今日のようにワイドオープンのシュートを落とし続けてしまうと、試合中に対策を打つのは難しいと思います。
せっかくフリーを作ってもフィニッシュが決まらないのであれば、「何のためのオフェンスシステムなの?」となってしまいます。
(3)オンザコート1の戦い方
これは事前に分かっていたことですが、滋賀には205cmの帰化選手がいるため、オンザコート1の時間帯(今日の試合でいえば第2Qと第3Q)に外国籍選手+帰化選手が同時にコートに立つことができます。
対するキングスは、その時間帯を外国籍選手1人でしのがなくてはなりません。
今日の試合では、第2Qが6対21、第3Qが13対14と、共にリードを奪われています。この時間帯をチームディフェンスでどう防ぐかというところが、明日の見どころになると思います。

よろしければシェアしてください!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

コメント

コメント一覧 (5件)

  • マックのバスケットカウント、良かったですよね!
    ハミルトンも随所で光るプレイがありました。
    彼が10キロ絞ったら驚異かも。怪我が怖いです。
    田代君が1on1でアタックする姿勢、好きです。

  • 今日初めての応援に行きますが体育館の観戦席は靴を脱いで見るのでしょうか?

  • bリーグになってから、パンフレットに相手チームの情報がありませんね。
    オンザコート2、1、1、2というのに、ずっと2、2、2、2???
    サンバ?マブンガ?44番?誰が帰化選手だったんですか?

  • 会場で配布されたマッチデープログラムの内容の薄さにビックリしました。滋賀は#3ファイ・サンバ選手が帰化選手です。

目次