キングス 74(22-23.16-15.19-22.17-22)82 新潟 [BOX]
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #7五十嵐圭(180cm)
#13津山尚大(180cm) – #23佐藤公威(187cm)
#31喜多川修平(185cm) – #32池田雄一(191cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #54ダバンテ・ガードナー(203cm)
#7レイショーン・テリー(202cm) – #13クリント・チャップマン(208cm)
※オンザコートは両チームとも2-1-1-2。
【観戦記】
1月下旬だというのに、今日の沖縄の最高気温は22.9℃(新潟の最高気温は4.7℃)。沖縄に住んでいる人でさえ「暑い」と感じる陽気の中で、体育館にクーラーが効いていなかったのはホームコートアドバンテージか。
たいへん見ごたえのある試合で、すべてを書き始めるときりがないので、要点を3つに絞って書きます。
◆ワナを仕掛けたキングスのディフェンス
キングスはスタメンに#13津山を起用しました。この時点で、僕は新潟のスピードスター#7五十嵐にマッチアップさせると予想していました。しかしその予想は外れ、五十嵐にマッチアップしたのは#14岸本。
キングスは五十嵐のハイピックに対してダブルチーム、そしてコフィンコーナーを利用してダブルチーム。積極的にスティールを狙うトラップディフェンスを仕掛けていました。
五十嵐は日本代表歴もあるベテランガードで、彼に対してトラップを仕掛けるのはリスクがあったと思います。下手をすればあっさりと抜かれてイージーレイアップにつなげられる可能性もありました。そのリスクを負ってでもワナを仕掛けたのはナゼか?
もし今日の試合に子供を連れて行ったならば、「なんでだと思う?」と問いかけ、考えさせた事案です。また、もし僕が試合後の記者会見にいられる立場ならば、このマッチアップの意図とトラップの狙いを必ずコーチに質問していたでしょう。
以下は僕なりの推測ですが、「新潟の外国籍選手は3人ともセンター、もしくはパワーフォワードで、ボール運びを任せるのが難しい」ことが影響していたと思います。
日本人ガードがプレッシャーをかけられても、キングスであれば#5マクヘンリーや#7テリーにボール運びを任せ、センターラインを越えることができます。しかし、新潟はメンバー構成的にそれが難しい。ましてや、今日の試合に関してはガードの#3畠山俊樹がベンチ入りしていない。そこまで見越してのトラップディフェンスだったのではないでしょうか。
新潟としては、ワナを仕掛けられていることを分かっていながら、エースガードがボール運びをせざるを得ない。事実、前半の五十嵐はほぼ出ずっぱりで、肩で息をしている状態でした。
この状況を打破したのは、バックアップガードの#16本間遼太郎でした。
第3Qで見事なつなぎ役を務め、試合終盤に五十嵐がフレッシュな状態でコートに立てるようお膳立てをしました。陰の立役者です。
◆キングスの優勢を妨げられた、ナゼ?
序盤は#31喜多川の3ポイントシュートが効果的に決まり、キングスが優位に試合を進めていました。しかし、突如として得点が止まり、新潟に逆転を許して第1Qを終えることになります。ナゼ?
その立役者は、#32池田に代わって出場したディフェンスのスペシャリスト、#5佐藤優樹でした。
#31喜多川を止め、その後もキングスのキーマンをことごとくシャットアウトしていました。
新潟というと#7五十嵐や#54ガードナー、#13チャップマンに目が行きがちですが、今日の試合に関しては#16本間と#5佐藤、二人のロールプレイヤーにやられました。
◆なぜ4ファウルの選手を攻めないのか?
新潟の#0遥天翼が早いタイミングで4ファウルになっていたにも関わらず、なぜキングスはそこを攻めないのでしょうか?
キングスの手薄な4番ポジションで、彼にいいようにやられていたにも関わらず、相手が4ファウルになってもそこを攻めない。相手の傷口に塩をすり込むことができない。ちょっとお人よしすぎると思います。
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