【所感】琉球ゴールデンキングス－大分ヒートデビルズ戦

—– 2月21日(土) ○沖縄 94-68 大分● [BOXスコア] —–
大分は外国人選手2名がチームに帯同しておらず、ベンチ入りメンバーはわずか8名。ディフェンスの当たりがソフトだったのは、ファウルトラブルを回避するための苦渋の選択だったかもしれません。
それでも序盤は重い展開で、主力メンバーを欠く大分のゾーンディフェンスを切り崩すことが出来ません。けっきょく前半はキングス3点のリードで折り返しますが、あまり見どころがなく審判の軽い笛ばかりが目立ちました（毒）
3Q途中に友利健哉を投入したところから一気に試合が動きました。激しいディフェンスからボールを奪い、フロントコートへいち早く駆け込む彼のスタイルが突破口となり、攻撃にリズムが生まれます。
また、アンソニー・マクヘンリー(マック)がハイポストでボールをもらい、2-3ゾーンの“上の2人を割る形”でペネトレイトを仕掛けるプレーが有効に決まっていました。絶対的なセンターがいるチームならば潰されかねないのですが、今の大分のインサイド陣にそこまでの力はなく、マックはこの試合でトリプルダブルを達成します。
4Qは澤岻安史のショータイム。連続スリーポイントで試合に花を添えましたが、ペリメーターでポンプフェイクを入れて、ディフェンスが飛んだのを見届けてからスリーポイントラインまでステップバックしてシュート。またこれが入っちゃうところに全盛期のレジー・ミラーを思い起こしました。
3Qに流れを作った友利は翌日の沖縄タイムスにも大きく採り上げられていましたが、わりとあっさりとベンチに下げられてしまったのは個人的に残念でした。
—– 2月22日(日) ○沖縄 92-73 大分● [BOXスコア] —–
前日に比べ、大分のディフェンスの当たりが厳しくなっていましたが、キングスの高い集中力が上回り、ブライアン・シンプソンの2本のダンク等で序盤から突き放しにかかります。
2本目のダンクを決めた直後にブライアンをベンチに下げたのはちょっとかわいそうでしたが、この試合は様々な選手の組み合わせを見ることが出来ました。澤岻を2番ポジションに据えたり日本人を4人コートに立たせたり。
菅原洋介は絵に描いたような“病み上がり”でゲッソリと痩せていたので、早く体重が元に戻るといいですね。
大分は2日通じてタイムアウトをとるのがとても遅かったです。この日も最初にタイムアウトをとったのは19点差がついた2Q残り1分13秒になってから。土曜日なんて、しびれを切らした選手自身がタイムアウトを申請していました。
大分は今シーズン通じて5本しかダンクシュートを決めていないのですが、そのうちの1本をここ沖縄で決めたことは、はるばる応援に駆けつけたブースターに対するせめてもの恩返しになったと思います。
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土曜日のゲームで達成したマックのトリプルダブルは、リン、マイキー、ガーデナーに続くbjリーグ史上4人目の快挙でした。週間MVPの発表が楽しみです。