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【試合後コメント】那覇高ベアーズ・屋嘉謙呉コーチ

先日行われた全沖縄高校選手権で優勝し、ウインターカップ出場を決めた那覇高校女子バスケットボール部・屋嘉謙呉コーチの試合後のコメントです。
ゾーンプレスを用いて一気に頂点へ駆け上がったのは昨年のこと。あの時の主力が残り、この1年間で積み上げてきたもの、そして12月の全国大会へ向けての抱負等を教えて頂きました。
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この間のインターハイの(ベスト)16が自信にはつながったと思うけれど、ただその後に厳しいゲームをしてなかったので、タフになるだろうなという気持ちがあって、だから思い通りにいかなかったところもあったけれど、子供たちの成長の部分では今回はメンタル、セルフコントロールをどこまでできるかというところが大きなテーマだった。そういう中でのメンタリティの成長があったかな。追いつかれても慌てなかったし。
ただ一つひとつを止めていく、止めていくっていう部分のまだ隙間があるのは事実なんですけど、ここで5点、7点と開いて欲しいところをちょっと抜いてやられたりとか、そういう意味では、西原(高校)さんが僕らを成長させてくれた部分があった。
我慢強く、こっちの指示も仰ぎながら、やりたいことを止めながらやるというのはきついと思うんですけど、我慢して、見えない部分の成長があったかなと感じています。
東京はもう一回作り直して暴れていくんですけど、3年生が一回終わった後、国体も終わって、モチベーションを上げ続けるというのが非常に難しいところがあって、その中で1年生の練習に参加してくれて、もちろんトレーニングもいっぱいやったし、そういう意味での見えない成長、体の成長ではなくてメンタル的な成長というか、技術の習得だとか、そのへんがやっとバスケットらしくなってきたのかなというイメージ。ちゃんとした5対5のバスケットで点数を取れるというのは大事なことなので。
これまではディフェンスやオフェンスで仕掛けてというのがあったけれど、今回はあえて、前半少し体を動かすためにディフェンスを変化させましたけど、後半はがっちりやろうと言って。そして子供たちも結構考えているなという顔をしてたので、やりながら、見ながらやり方を変えたりとか、それぞれ個人の工夫があったので、それは尊重すべきだなと思って、それ以上のことは言わなかったです。
それと今回は僕らの状況の中で、やっと体育館もできて(注:学校の体育館が工事で使えず、8月第2週から使えるようになった)、いい環境ができて、子供たちに心の落ち着きが持てるようになったのかな。家があるってことがね。会話も増えたし。
それぞれのポジションがしっかりやってくれて、あとは高橋にキャプテンが代わって、非常に責任を感じていたと思います。今日見てて堅いなーと思ったんだけど、シュートも普通だったら行ってくれるところを考え込んでたから。でも彼女は責任の重さと今回戦ってくれた。
最後しっかり出来たっていうのが良かったです。そこにもう一回爆発力をつけるためにはどうするかというテーマは必要ですけど、そのテーマを持って、ウインターに臨みたいと思います。東京でお疲れさまと言いたいです。3年生にはね。
(決勝戦開始直後)大城がすぐ捻挫したから、怖かったですよ。(処置をして後半からコートに戻してくれた)トレーナーさんに本当に感謝してるし、そういうことをちゃんと声を大きくして言いたいですよね、チームにはトレーナーが必要だということを。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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