先日行われた全沖縄高校選手権で優勝し、ウインターカップ出場を決めた興南高校男子バスケットボール部・井上公男コーチの試合後のコメントです。
赤いユニフォームを着用した理由や、沖縄インターハイ駐車場係からの軌跡についてお話しを伺いました。
――準決勝から着用した赤いユニフォームについて、選手に伝えたメッセージ。
あえて赤を強調するんじゃなくて、どんな色になっても、チームは一つだよ。(襟元のシーサーの絵を指差しながら)興南シーサー、これだけは絶対に変わらないから。お前たちの中身がいい方向に変わった。赤は一回だけ、この大会だけ変えてみようということで僕の意思だけで通して赤になったんですけど。
自分たちが変わったことを見せろ。会場中に見せろ。過ぎたことは言いたくないですけど、成長するんだから、人は。それにこだわれ。後ろは振り向かなくていい。
――沖縄インターハイでは、本来選手として出場したかったはずのプレイヤーが駐車場係として、朝6:30から頑張っていました。
ベンチでその話をしました。「今は苦しくない。もっと苦しい想いをしてきたんだから。今は楽しい。バスケットを続けている。しかもリードしている。何も苦しくない。今まで頑張ってきたことが苦しいだろ」と。
今日一日、そしてまた今大会ずっと振り返って、死に物狂いで戦って、ベンチも含めて、それがいい方向にいい方向に、今後バスケットだけじゃなくて、人間的にも周りの人に感謝する。ありがとうって今日も言ってきなさい。礼して(コートに)入る。感謝の気持ちでいい方向に進むから、バスケットを通じて人間的に強くなる。決して負けたことは恥じゃないし、いま勝ったこともこれで終わりだよ、次また明日はゼロから始まるからということで、また今日ミーティングするつもりなんですけど。
選手は本当に苦しい、バスケット以外のことでも苦しい中で、練習はもうハードだったんですけど、本当によくついてきたなと感謝しています。
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