千葉国体少年男子1回戦
沖縄 95(17-24,21-15,28-14,29-11)64 奈良
「インターハイで2チームとも1回戦負けだったので、まず初戦突破が目標でした。」
試合後の嘉陽監督の第一声です。
立ち上がりは選手の緊張がこちらに伝わってくるほどガチガチで、ディフェンスのピックアップが遅れシュートを次々決められます。オフェンスリバウンドも奪われ、ディフェンスをゾーンに変えても効果なし。マズイ空気に包まれます。
それでも早く選手を場に慣れさせるため頻繁にメンバーチェンジを繰り返したことが、結果として後半のスパートにつながりました。
ゲームのターニングポイントは第2ピリオド残り8:03、沖縄9点ビハインドで取ったタイムアウト。このタイムアウト明けからは相手を4分間で2得点に抑え、一気に逆転に成功しました。
試合後に嘉陽監督に伺ったところ、このタイムアウトではどこで点を取られているかの意識合わせとディフェンスの確認を行ったそうです。
3ピリに入ると伊集くんが大爆発。この試合スリーポイント2本を含む19得点を挙げてスコアリングリーダーになりました。これに引っ張られるように各選手の足が動き始め、攻撃的なディフェンスからブレイク、という沖縄らしいバスケットボールを展開。終盤の大差につなげました。
選手はもちろん全員頑張っていますが、特にインサイドの選手が体を張っていて、高さで勝る相手にオフェンスリバウンド20本は立派(奈良は11本)。こうしてインサイドで頑張っている選手がいるからこそ、シューターの2枚看板が思いきって打てている印象を受けました。
国体は寄せ集めのチームゆえ、PGがまだどこで誰を使えばいいか、迷っているように見えます。速攻はいいんですが、セットオフェンスの時にそれが顕著に現れます。
しかし、このチームは本当に仲が良くて、本来の所属チームの人が見たら嫉妬するんじゃないかというくらい楽しそうにバスケットボールをしています。
その輪の中心にいるのは2年生の新垣くん。チームメイトの3年生も「あいつが大きな声を出してチームを引っ張ってくれている。彼がムードメーカー。」と全幅の信頼を寄せます。
だから試合を重ねるにつれて、ますますチームワークが良くなり、PGは周りをもっと活かせるようになると思いますし、実際そうなって欲しいです。
何度も言いますが国体は寄せ集めのチーム。それゆえ、事前のスカウティングが難しいです。どう化けるかは蓋を開けてみないことには分からない。
明日の対戦相手である富山は今日試合が無かったため、この試合をじっくりと観察してゲームプランを練ることができるはず。
対する沖縄は明日も白紙の状態で臨みますが、1試合を経て肩の力は抜けたはず。2回戦は27日15時15分ティップオフです。
目次
コメント
コメント一覧 (3件)
ななちんです。
レポートありがとうございます!
2年生の新垣君は
北中の子でしたっけ?
もしその選手なら
先日のWCでの興南戦でも
めちゃくちゃ声出してましたよ!
ムードメーカーがいると
チームのボルテージも
一気に上がりますからね。
明日の試合も
活躍を期待してます☆
こんばんは




いつも通りのあの笑顔でゲームを楽しんでたんだろ~なっ



少年男子、祝・初戦突破おめでとうございます
さすが嘉陽先生、しっかりとチームをまとめて千葉入りしたんですね
伊集君観たかったな~っ
Winter Cup県予選、本部町での決勝戦で 観られなかったんで心配だったんですが、観戦記を読ませていただく限り元気そうで良かったです
それと、興南高校の上原大輝君はどうでしたか
明日の富山戦もウチナ~パワー全開でちばりよ~
遥か沖縄から応援してま~す
さばにさん、今日も一日お疲れ様でした。明日も産地直送ホットな速報お待ちしてま~す
さばにさんおつかれちゃんす
いつもながら
さばにさんレポやばす
o(^▽^)o
バスケ好きが書くバスケレポ、こうも楽しくなるもんかと読んでますよんo(^▽^)o
松岡しゅ~ぞ~ばりのプレイヤー陣に負けずおとらずの熱く頑張って~
\(^_^)/