■5・6位決定戦
中部商 74-49 糸満
■準決勝
金沢総合 103-50 那覇
西原 54-84 聖カタリナ女
■決勝
金沢総合 97(21-26,27-19,34-27,15-29)101 聖カタリナ女
【最終順位】
1位.聖カタリナ女
2位.金沢総合
3位.西原、那覇
5位.中部商
6位.糸満
県新人戦優勝の糸満が6位という結果に終わりましたが、多くの選手に経験を積ませる起用をしていたので、この順位はあまりアテにならないと思います。西原-那覇の3・4位決定戦は雨漏りのため残念ながら中止となりました。
会場にはたくさんのチビッ子が来ていましたが、今年のウインターカップを沸かせるであろう内地の強豪2チームを見て、どんなことを感じたでしょうか?
僕なりの目線で、決勝戦を振り返ろうと思います。
まず、11月3日(水)にウインターカップ予選を終えたばかりの金沢総合はコンディション調整が難しかったと思います。気温差のある沖縄で連日のダブルヘッダーは両チームの選手にとって過酷でしたが、決勝はハイレベルなパフォーマンスの応酬で観客を魅了しました。
金総は非常に広いスペーシングでオフェンスを展開。あれだけ広く攻められるのはアウトサイドシュートの自信の表れでしょうし、実際よく決まっていました。ディフェンスはマンツーマンで、ボールマンに対してはスイッチアップでタイトに。2線も上手で“ドリブルを突くか山なりのパスを出させる”狙いを感じました。カタリナのセンター#11近平奈緒子さんがボールを持つとダブルチーム。
技術的なこともそうですが、沖縄のチビッ子にぜひ真似して欲しいと思ったのは「ディフェンス時の声の出し方」です。特に、ボールマンがドリブルを止めた時や、インバウンズパスが入る時。チームメイトの視野の死角を埋める声の出し方は絶対に内地のチームがうまいです。
試合は終始金総ペースで進みましたが、第4ピリオドに入るとカタリナは金総のセンター#7宮澤夕貴さんに対してトリプルチームを仕掛けます。ダブルチームじゃなくてトリプルチーム。インサイドアウトの好パスをシューターへ供給してきた彼女を抑えることで、それまで高確率で決まっていたアウトサイドシュートのバランスが徐々に崩れ始めます。結果、4ピリ開始時に10点あった差をひっくり返してカタリナが勝利。
タイムアウトを取って流れを変えることも可能だったと思いますが、この試合は両チームともタイムアウトを取らず、選手に「考える経験」を積ませていました。
ちなみに、金総の宮澤さんとカタリナの近平さんってU-17女子世界選手権5位入賞メンバーですよね。ここに札幌山の手の長岡萌映子さんが加わったフロントコート陣はまさにアンストッパブル。強豪ロシアに勝利した一因を垣間見た気がします。
☆ ☆ ☆
大会期間中、県外選手は民泊(ホームステイ)をしていたと聞きました。選手たちはおそらく、いや間違いなく宿泊先のご家族からカメーカメー攻撃を受けたと思いますが(笑)、沖縄の食事はお口に合ったでしょうか。会場では写真付きのプログラムが販売されていて、想像していた以上にしっかりした大会でした。
大会関係者の皆さま、そして出場したチームの皆さま、お疲れさまでした。たいへん良いものを観させて頂きました。
このカップ戦が来年も開催されることを願って。
目次
コメント
コメント一覧 (2件)
こおらるカップ良かったです
来年は、県外の参加チームも増え
もっと盛り上がるといいですね
>燃えろミニバスさん
観戦お疲れさまでした。
決勝戦終了後、大きな拍手が自然を沸きあがったことが、大会の成功を物語っていましたね。
来年も開催されますように。