5月7日(土)・8日(日)に宜野湾市立体育館で行われるカンファレンス・セミファイナルの展望を記します。
◆これまでの対戦成績
2010-11レギュラーシーズンの対戦成績は、キングスが3勝1敗と勝ち越しています。しかし、勝った3試合のうち2試合は#0マイキー(滋賀)と#12パルマー(キングス)が負傷欠場しているため、これまでの対戦成績はあまりアテにならないかもしれません。
キングスの今シーズンの1試合平均の得失点は、「得点85.3/失点79.0」ですが、対滋賀戦に限っては「得点90.8/失点88.5」とハイスコアゲームになっています。失点に関しては10点も多い。攻撃力のある滋賀に対し、失点をいかにして防ぐかが勝敗の鍵を握っています。
◆プレーオフはここが勝敗を分ける
キングスのプレーオフ進出は3回目。優勝経験もある中で、勝敗を分けるポイントを書き出してみました。
(a)ディフェンス
(b)インサイド
(c)フリースロー
(d)いつも通りのプレーをできるか
昨シーズンのファイナル4でインサイドを固める大阪に敗れ、3Pシューターを補強するところから始まった今シーズンのキングス。それは3Pシュートにこだわった戦い方をするという意味ではなく、ディフェンスを広げることでより効果的にインサイドへアタックすることができるという意味だと認識しています。
プレーオフを見据え、シーズン途中に獲得したインサイドプレイヤー#1ディリオン・スニードがこの試合のキーマンになると予想します。
◆予想スタメンとマッチアップ
#8翼 – #11藤原
#9小菅 – #31城宝
#5マック – #2ゲイリー
#32ディクソン – #0マイキー
#50ジェフ – #33ライス
◆滋賀の主な得点パターン
滋賀の試合は対キングス戦とプレーオフしか観ていないのですが、僕が知る限りの主な得点パターンを記します
(1)速攻
(2)ガードやシューターにハイピックを仕掛け、ショウディフェンスやスイッチアップしてきたところをスクリーナーがインサイドへカッティング。
→いわゆるピック&ロール。キングスのチームディフェンスの見せ所です。
(3)ローポストからの1on1。外から飛び込んできた選手へパス。
→#33ライスのポストアップに対しては1対1で対応し、飛び込んでくる選手をケア。#2ゲイリーと#45シェファーにはダブルチームが有効と考えます。その後のローテーション。
(4)5メンアウト。トップにいるガードの左右にスクリーンを仕掛けたところから始まるセットオフェンス。
→カバーリングディフェンスが身上のキングスにとって、3線のポジション取りが重要。
今シーズンのキングスの好調を支えているのは「1対1で負けないバスケット」なので、安易なスイッチは使わないと予想します。#9小菅と#5マックのディフェンス面での負担は特に高くなりそうです。
◆勝敗予想
キングスの2勝。
プレーオフの特異な雰囲気を経験している滋賀と、実戦から2週間離れていたキングス。試合の入り方がいつも以上に重要になります。
目次