【所感】沖縄県高校総体(2日目)

今日は浦添高校へ試合を観に行ってきました。強豪北谷が2回戦で知念に敗れ、その知念が3回戦で浦添に敗れるという激動の一日でした。
ベスト8進出を決めた浦添高校のコーチは安谷屋健太さん。室川小→安慶田中→北中城高→順天堂大→オーエスジーというキャリアをお持ちで、bjリーグファンには「かつて中村和雄氏の指導の下、大口真洋や下地一明と同じチームでプレーしていた」とお伝えしたほうが親近感が沸くかもしれません。2010年千葉国体で沖縄県少年男子のアシスタントコーチも務めたアツい方です。
…と、話がそれましたが、個人的に注目していた対戦カードのレポートです。
【女子3回戦】
那覇 81(28-2,20-16,17-14,16-14)46 那覇西
ディフェンスは両チームマンツーマン。重い立ち上がり。1ピリ6分3秒、先にタイムアウトを請求したのは5対0でリードしている那覇でした。
タイムアウト後の那覇はスリークォーターからのプレッシャーディフェンス。足を動かすことで固さの取れた那覇が一気にリードを広げ、1ピリ終了時のスコアは28対2。
2ピリに入ると那覇は控えメンバーを投入。ディフェンスから立て直した那覇西はこれ以降、互角の展開を繰り広げます。
那覇のディフェンスはディレクション(方向付け)がはっきりし、コート上に引かれたラインをうまく使うので勉強になります。しかし、今日はオフェンスがやや重たく感じました。シューター陣へ良いパスは供給されていたので、明日以降の復調に期待します。ツインタワーの一角、高橋キャプテンに3Pシュートがあることも相手チームにとっては脅威なはず。
【男子3回戦】
宮古 90(26-30,25-30,15-25,24-21)106 北中城
立ち上がりのディフェンスは宮古が2-1-2ゾーンで得点後2-2-1プレス。北中城は3-2ゾーン。
宮古は積極果敢にインサイドへアタック。北中城スターターで長身センターのコータローくんを開始4分で3つ目のファウルへ追いやると、以降はオフェンスリバウンドを次々と奪取。インサイドでイニシアチブを奪います。
対する北中城も国体候補選手らが高確率でシュートを沈め、試合の主導権を渡しません。
3ピリ途中で北中城が24点のセーフティーリードを奪いましたが、宮古の衰えを知らぬ走力とオフェンスリバウンドからのセカンドチャンス、3-2ゾーンのギャップを突いたシュートで猛追。最後まで見せ場を作りました。
キングスマガジンに宮古バスケの記事を掲載した際、｢下地先生は『沖縄インターハイは終わったけれど、今までやってきたことは踏襲していって、県大会で1位になるという目標を常に持ちながら取り組んでいきたい』と今後の展望を語る｣と書きました。
また、「宮古は離島の離島(沖縄は離島、宮古はさらに離島)というハンデがあるため、それを超えるためには2倍も3倍もやらなきゃだめ。最後はメンタルが物を言う」と、アララガマ精神を伝承する、とも書きました。
今日の試合を観て、宮古の先輩たちの意思は間違いなく後輩へ受け継がれていることを確信しました。
敗れはしましたが、宮古のがんばりに感動しました。