キングス 75(12-14.14-14.21-19.16-16.12-5)68 名古屋D [BOX]
【スターティング5とマッチアップ】
#3並里成(172cm) – #21笹山貴哉(180cm)
#24田代直希(188cm) – #12中東泰斗(191cm)
#51古川孝敏(190cm) – #9安藤周人(190cm)
#33アイラ・ブラウン(193cm) – #24ジャスティン・バーレル(204cm)
#12ジェフ・エアーズ(206cm) – #5ヒルトン・アームストロング(211cm)
【観戦記】
レギュラーシーズン終盤やポストシーズンに入ると、相手の長所を打ち消し合うような試合になることが多く、なかなか大技は決まりません。今日の試合をボクシングに例えるなら、キングスがジャブとボディーブローだけで相手をノックアウトした。そんな試合でした。
「真綿で首を絞める」という表現がありますが、今日のキングスのディフェンスはまさにそれでした。名古屋Dをじわじわと追い詰めていき、終盤はパスの出しどころがなく、ボールマンが孤立していました。
それと同時に、やはり名古屋Dは西地区最強のライバルであることを再確認させられた試合でもありました。
#0小林遥太の持ち味はゲームメイクであり、外角シュートで相手に脅威を与えるタイプの選手ではなかったのですが、今シーズンは相手にダメージを与える外角シュートを決めています。今日の試合でも、1Qにキングスがゾーンディフェンスをしたところで外から“ズドン”と射抜いていました。
#3満田丈太郎は学生時代、高いオフェンス力で名をはせた選手だと記憶しているのですが、ディフェンスでもチームに多大なる貢献をしています。キングスはガードのところでイニシアチブを取れるチームなのですが、ツーガードの片方に#3満田がマッチアップすることで、キングスのアドバンテージを消していました。
#9安藤に関しては、チームとして彼にキャッチ&シュートを打たせることができればベストだと思いますが、それが出来なければ出来ないなりに自分でシュートチャンスをクリエイトしています。キングス#51古川を5得点に抑えたディフェンスも見事でした。
元々の選手の持ち味にプラスアルファを加える“育成力”は、B1リーグ18チームの中で名古屋Dがナンバーワンだと思います。
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