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【観戦記】琉球ゴールデンキングス×アルバルク東京(5/4)

キングス 57(13-19.16-18.16-6.12-24)67 A東京 [BOX]
【スターティング5とマッチアップ】
#3並里成(172cm) – #3安藤誓哉(181cm)
#24田代直希(188cm) – #6馬場雄大(198cm)
#51古川孝敏(190cm) – #13菊地祥平(191cm)
#33アイラ・ブラウン(193cm) – #15竹内譲次(207cm)
#12ジェフ・エアーズ(206cm) – #53アレックス・カーク(211cm)
※平均身長:キングス189.8cm、A東京197.6cm
【観戦記】
キングスのピック&ロールやホーンズセットに対して、A東京はスクリーナーのディフェンスがリング下を守るポジション取りをしていました。スクリーナーのディフェンスが引いて守っている分、ボールマンディフェンスは積極的にファイトオーバー。ボールマンの外角シュートとドライブ、さらにスクリーナーのダイブを封じる守り方です。
このディフェンスに対し、キングスはピック&ポップでスクリーナーが外角シュートを打ちますが、なかなか当たりが来ません。前半のキングスの劣勢は、ワイドオープンのシュート成功率の低さにあったと思います。ミドル~ロングレンジのシュートが決まらない → インサイドを固められる → 外でばかりボールが回る → ミドル~ロングレンジのシュートが決まらない……という悪循環。
それでも、見せ場は作りました。
第1Q残り4分22秒、スクリーナーの#12エアーズがピック&ポップをすると見せかけて一旦3ポイントラインの外へ出た後、インサイドへカットしてパスを受け、ダンクシュートにつなげました。これはあらかじめ準備していたプレーと思われます。
後半に入ると、キングスには「得点が入らないなら、ディフェンス合戦に持ち込めばいいじゃない」という開き直りが感じられました。ロースコアの泥仕合を勝利に結びつけるのはキングスの十八番です。3Qの失点をわずか「6」に抑えて最終クォーターにつなげました。
しかし、4Qに入るとA東京は馬場にボールを集め、鋭いドライブでキングスのファウルを誘います。開始2分でキングスのチームファウルは4つに達しました。ディフェンス合戦に持ち込もうとするキングスの意図を察知し、クオーター開始2分でキングスにディフェンスをしづらい環境を作り上げたA東京は、第4Qに24得点を挙げて試合に終止符を打ちました。
両指揮官の思惑と、それをコート上で表現する選手の遂行力の高さに惚れ惚れする好ゲームでした。
ポイントガード#3並里の8ターンオーバーと、シューター#51古川の0得点は、第2戦に向けた課題です。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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