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【所感】キングス-秋田ノーザンハピネッツ(12/3)

キングス 75(23-18,20-28,18-13,14-19)78 秋田
キングスが出場選手全員得点のチームバスケを見せましたが、秋田の堅守と個人技の前に屈し、東西首位決戦の1stラウンドを落としました。
立ち上がりのディフェンスはキングスがマンツーマン、秋田は変則的なゾーン。スタメンの平均身長はキングスが192cmで、秋田は192.8cm。機動力のあるチーム同士の対戦は、序盤から激しく攻防が切り替わるトランジションゲームとなりました。
特に、キングスはディフェンスリバウンドを取ってからボールをフロントコートに運ぶまで2秒かかっていないと思います。ジェフの速攻が2つ決まって10-2と8点リードを奪ったところで秋田がタイムアウト。キングスがパルマーを投入すると、秋田はディフェンスをマンツーマンへ。
秋田はPGがマイケル・ガーデナーなので、2番と3番ポジションを日本人選手が務めることになります。キングスの3番であるマックやパルマーのところがミスマッチになるので、ここを基点に攻撃を組み立てていました。
第2Qはお互いにゾーンディフェンス。ここで秋田は地元・能代工出身の菊地勇樹が連続3Pシュートを沈めて逆転に成功。キングスはタイムアウトを取り、ディフェンスをマンツーマンへ。
秋田とは対象的にアウトサイドシュートが決まらず苦しんでいたキングスですが、安史の3Pシュートを皮切りに小菅のスリーも決まり、さらには並里のバスカン、パルマーのブザービーターも飛び出し43-46で前半終了。
後半に入ると、秋田はリッキー・ウッズの個人技を中心に得点を重ねます。対するキングスはインサイドとアウトサイドのバランス、そして常に速攻を狙う姿勢を持ち続け、チームバスケで対抗します。
試合は最後まで拮抗し、第4Q残り47秒、75-76と1点ビハインドの場面でキングスがタイムアウトを取ります。しかし、タイムアウト明けのオフェンスでターンオーバーをしてしまい、相手の速攻を止めるためにオコーサが5つ目のファウルを犯して退場。このミスが痛かったです。
ところが、ファウルで得たフリースローを秋田も決めきれず、残り1分を切ってからのFT成功率は50%(2/4)。結果、残り7秒75-78でリーグ屈指のクラッチシューター=デイビッド・パルマーに3Pシュートを打たれるという事態を招きましたが、シュートが外れ秋田が勝ちを拾いました。
☆ ☆ ☆
敗れはしたものの、キングスはいいバスケをしていました。約1ヶ月前の京都戦の惨敗から、よくこの短期間でここまでチーム力を上げてきたものだと感嘆します。
今のキングスの速攻を支えているのは、その起点となるディフェンスリバウンドを一発で取れているところ。そのディフェンスリバウンドを支えているのがチームディフェンスです。しかし、セットオフェンスでは相手の収縮の速いディフェンスにインサイドを封じられてしまいました。
ラーカイがいない中、いかにして秋田のインサイドを粉砕していくかが、明日のゲームの見どころになると思います。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

コメント

コメント一覧 (3件)

  • いつも思うのですが、どこかへ寄稿されてますか!?
    内容が素晴らしすぎる。

  • ありがとうございます。
    今はどこにも寄稿していないです。
    チャンスがあればやりたいのですが。

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