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【所感】キングス-大阪エヴェッサ(2/2)

岸本隆一
キングス 78(20-18.26-17.12-15.20-15)65 大阪
【スターティング5とマッチアップ】
37並里成(172cm) – 9綿貫瞬(178cm)
32山内盛久(173cm) – 7今野翔太(184cm)
9小菅直人(187cm) – 11川辺泰三(190cm)
5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – 15マイク・ベル(206cm)
50ジェフ・ニュートン(205cm) – 1リック・リカート(211cm)
【観戦記】
勝利したものの、決めきれない、煮え切らない何かを感じた方は多かったのではないでしょうか。このモヤモヤこそが今のキングスの課題です。
ブレイクが出ている時間帯は良いのですが、それを止められた時のセットオフェンスでインサイドに迫力がありません。
ジェフはペリメーターからのジャンプシュートを重ねますが、フロントコート陣の交代要員が手薄な大阪からすれば、インサイドで勝負されることのほうが脅威だったはず。
大阪は3人のガードを頻繁に交代し、常にフレッシュな選手を並里にぶつけてきました。これにより、ペネトレイトによるインサイドアタックがだいぶ抑えられてしまいました。
キングスは昨シーズンからメンバーがあまり変わっていないぶん、開幕時点での完成度では他チームに対してアドバンテージを持っていました。開幕15連勝でスタートダッシュに成功した反面、その後は2度の3連敗を喫し、いよいよ他チームの完成度が上がってきたことと、キングス対策が洗練されてきたことを痛感させられています。
特に前節の滋賀戦ではセットオフェンスに課題を残しました。
今日の試合では、怪我から復帰と噂されたポイントゲッター=テレンス・ウッドベリーが出場しませんでした。出場できなかったのか、それとも出場させなかったのかは定かではありませんが、もし彼が今日の試合に出場し、ポンポンと3Pシュートを決めて勝利を手にしていたなら、前節の滋賀戦で得た教訓を「無かったこと」にして先に進んでしまうのではないかと危惧していました。
ウッドベリーが出場しなかったことにより、今日の試合は苦しみました。好調の小菅のプレータイムを抑えるあたりには自虐的な印象さえありましたが、苦しんで得たこの一勝に価値があると思います。滋賀戦の連敗から一歩前へ進んだだけでなく、こういう経験の積み重ねがシーズン終盤やプレーオフに活きてくると考えます。
☆ ☆ ☆
今日は岸本隆一のデビュー戦でした。
僕は試合開始2時間前に会場に着いてシューティングから見ていましたが、bjリーグのボール(小さくて軽い)に慣れるまでにはもう少し時間が必要そう。ほんの数日前にチーム練習に合流したばかりですから無理もありません。
彼が出場している時間帯のオフェンスは「ホーン」。ホーン・オフェンスについては、別のエントリーで書こうと思います。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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