キングス 84(22-17.20-23.18-12.24-30)82 宇都宮 [BOX]
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #13渡邉裕規(180cm)
#34小野寺祥太(183cm) – #31喜多川修平(185cm)
#0石崎巧(188cm) – #18鵤誠司(185cm)
#4デモン・ブルックス(202cm) – #22ライアン・ロシター(206cm)
#45ジャック・クーリー(206cm) – #4ジェフ・ギブス(188cm)
【観戦記】
激しい試合でした。
キングスはキャプテンの#24田代直希が欠場。宇都宮もまた#0田臥勇太、#9遠藤祐亮、#10竹内公輔、#24栗原貴宏といった主力が欠場していましたが、両チームとも頻繁にメンバー変更をしながら、プレーオフさながらの激しい攻防が繰り広げられました。
宇都宮のディフェンスは基本、キングスのハイピックに対してはハードショウ(スクリーナーのディフェンスがボールマンの前に飛び出し、ボールマンを外へ押し出す)をしていました。
ハードショウをすることによって生まれるインサイドのスペースは、3線のディフェンスが埋めており、前線の激しいプレッシャーディフェンスと全体のフロアバランスを共存させ、さらに持ち味である強固なリバウンドで相手を苦しめていました。
キングスとしては、他の対戦相手ならもう少しからめるはずのオフェンスリバウンドにからむことができず、「一発目のシュートを決めなければいけない」というプレッシャーはあったと思います。
後半が始まると、キングスは宇都宮のハードショウを逆手に取り始めました。これが今日の勝因の一つだと私は思います。
ハードショウは一瞬だけスイッチをしますが、キングスの選手たちは、スイッチ後にリカバー(元のマークマンに戻る)できないように連動して動くことでミスマッチを生じさせ、そのミスマッチを突いていました。
どんなディフェンスにも「狙い」と「リスク」がありますが、キングスは宇都宮ディフェンスのリスクを突くことで、その後の試合を優位に進めました。
#45クーリーは大活躍ながら、ほぼ出ずっぱりの36分出場。
#4ブルックスが後半開始早々に3つ目のファウルを犯したことで、#45クーリーを休ませることができませんでした。#22ロシターにマッチアップしている選手にファウルを控えろというのは酷な話ですが、シーズン通して、#4ブルックスのファウルがかさんで#45クーリーを休ませられないというのはよく見る光景です。
インサイドプレーヤーのタイムシェアとファウル管理が、今のキングスの「リスク」かもしれません。
#22ロシター、#4ギブス、#3ジャワッド・ウィリアムズによるオンザコート3を使える宇都宮が、キングスのインサイドをどのように攻め立てるでしょうか。また、それをどう抑えるかが、明日の見どころの一つになると思います。
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