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ウインターカップ1回戦 観戦記

沖縄県勢の1回戦をテレビ観戦したので、観戦記を記そうと思います。
【男子】
興南 79(20-18.14-6.20-19.25-21)64 法政二
立ち上がりの両チームのディフェンスはマンツーマンでしたが、興南がリードを奪うと法政二は2-3ゾーンに切り替えました。これでリズムが変わるかと思いましたが、興南は落ち着いてゾーンのギャップを突いていましたし、インサイドでもディフェンスの状況を冷静に判断してポンプフェイクで飛ばしていました。興南が10点リードで前半を折り返します。
この試合最大の見どころは3ピリに訪れました。法政二がディフェンスを3-2ゾーンに切り替えるとリズムをつかみ、開始5分で1点差まで追い上げられます。しかし、ここでタイムアウトを取らずに選手たちの力で再び流れを呼び戻しました。
県予選の時も思ったのですが、セオリー通りいけばタイムアウトを取るようなシチュエーションで辛抱し、再び流れを呼び戻せる選手の力量と、ピンチでも選手を信じられるコーチの信頼というのを今年の興南から感じます。
法政二の3-2ゾーンに対し、興南は打開策としてトライアングルオフェンスをやっていたでしょうか。ローポストを基点としたサイドライントライアングルで崩していました。
また、一試合通じて安定してディフェンスリバウンドを確保し、相手にセカンドチャンスを与えなかったことも勝因の一つだと思います。
2回戦の相手は福島商業。25日(水) 12:00ティップオフです。
【女子】
那覇 48(9-6.12-13.10-18.17-10)47 就実
序盤の那覇、硬すぎ!(笑)
大舞台で硬さが出たでしょうか、前半はお互いに良いところがありませんでした。東京体育館のメインアリーナは1万人収容のデカいフロアで、しかも天井も高いので、シュートの距離感がつかみづらかったというのもあるかもしれません。
後半に入ってようやく硬さが取れたかなと思いきや、就実がディフェンスを変えて3-2ゾーンにしてきました。3-2ゾーンはハイポストと両コーナーにギャップができますが、それを豊富な運動量で埋めており、よく鍛えられたゾーンです。
対する那覇はスペースを広く使い、パッシングでギャップを突く教科書のようなゾーンアタックを見せます。試合は最後まで競り合いましたが、那覇が僅差で勝利を収めました。
就実のゾーンに対し、ボールサイドに4人を集めるオーバーロードをやったならば、どんな対策をしてくるか見てみたかったです。
2回戦の相手は四日市商業。24日(火) 12:00ティップオフです。
試合会場はDコートなのでサブアリーナです。サブアリーナは小さくて天井も低いため、1回戦とはまたシュートの距離感が違ってくると思いますが、うまくアジャストして欲しいですね。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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