キングス 84(19-17.17-22.27-18.21-29)86 金沢
【スターティング5とマッチアップ】
#32山内盛久(173cm) – #33与那嶺翼(173cm)
#6金城茂之(183cm) – #8月野雅人(178cm)
#31喜多川修平(185cm) – #38井手勇次(181cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #15マーシャル・ブラウン(199cm)
#30イバン・ラベネル(204cm) – #5ジーノ・ポマーレ(203cm)
【観戦記】
金沢のスタイルはラン&ガン。対するキングスも速攻を狙う意識が高く、目まぐるしく攻防が入れ替わるトランジションゲームを予想していたのですが、序盤はお互いに決め手を欠き、ショットクロックいっぱいまでシュートを打てない時間帯が続きました。
両チームは約1ヶ月前に対戦しており、その時はキングスが2連勝しました。この経験を踏まえた上で、お互いがどのようなゲームプランを立てて試合に臨むかを注視していました。
金沢は、日本人スコアラー#38井手がほとんどシュートを打ちませんでした。これはゲームプランとして、あえて試投数を抑えていたのかもしれません。その分、#33与那嶺や#8月野、#9高松勇介といった日本人選手がシュート機会をシェアすることで、キングスのディフェンスの絞り込みを難しくさせていました。
ディフェンスで流れを掴むキングスが、ディフェンスで流れを掴めなかった最大の要因はここにあったと思います。
昨今のキングスは和製ビッグマン#8大宮宏正に元気がなく、インサイドは#30ラベネルが孤軍奮闘している状態。今日の試合に関してはチーム全体の3ポイントシュート成功率も低く、前半終了時点での成功数はわずかに『1』。#5マクヘンリーが個人技でしのぐ時間帯が長く、攻撃においてもちぐはぐな印象は否めませんでした。
それでも、試合の終盤に見せ場を作りました。第4Q 残り5秒を切ってからのプレーを時系列に記します。
残りタイムアウト数はキングスが0、金沢が2でした。
残り2.2秒 キングス82-85金沢。キングス#30ラベネルのフリースロー○○。84-85。残り時間と点差を考えると、キングスはフリースローの2投目をわざと外してリバウンド勝負からフィールドゴールを決めたかったはず。そのために#6金城を下げて#8大宮を投入していた。
フリースローを決められた金沢はタイムアウト。タイムアウトの意図は、プレーに関する指示はもちろん、ボールをフロントコートへ運ぶことが第一義。これにより、キングスは次の攻撃をバックコートから始めなければならず、ボール運びをする時間が必要なことと、シュートを遠い位置から打つことになる可能性が高くなる。
タイムアウト明け、金沢ボールで試合再開。キングスファウルゲーム。金沢#15ブラウンのフリースロー○×。84-86。キングス#30ラベネルがリバウンドからシュートを放ち、決まるものの、ブザーが鳴った後にボールが手を離れたとの判断でノーカウント。ブザービーター成らず試合終了。
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