キングス 66(20-23.19-20.14-24.13-16)83 島根
【スターティング5とマッチアップ】
#14岸本隆一(176cm) – #2澤岻直人(181cm)
#6金城茂之(183cm) – #55横尾達泰(186cm)
#31喜多川修平(185cm) – #88山本エドワード(174cm)
#5アンソニー・マクヘンリー(202cm) – #00ジョシュ・デービス(203cm)
#30イバン・ラベネル(204cm) – #50ウェイン・マーシャル(211cm)
【観戦記】
立ち上がりのディフェンスは両チームともマンツーマンですが、島根は相手のミスを誘発する攻撃的なディフェンスを敷いていました。これは巨漢センター#50マーシャルがゴール下を守っているという安心感があるからこそ。それゆえに後ろを気にせず前のめりのディフェンスを仕掛けられているという印象を受けました。
第1Q 6分43秒、1対11と10点のビハインドを背負ったキングスがタイムアウト。その後は、島根の前のめりのディフェンスを逆手に取り、キングスが今シーズンから取り組んでいる『人とボールが動き続けるバスケット』で反撃を開始します。
第2Q途中でキングスのビハインドが12点に広がりましたが、私はそれほど危機を感じていませんでした。島根のオフェンスは『ハイピックでディフェンスのズレを作って即シュート』か『外でボールを回してシュート』に偏っており、ペイントエリアを攻略できていなかったからです。
むしろ、シュートに至るまでの過程やシュートセレクションはキングスの方が良かったため、このままズルズルと点差を離されるとは考えにくかったですし、実際、39対43と4点差まで追い上げて前半を終えました。
第3Qに入ると、島根は巨漢センター#50マーシャルのポストプレーや、フィジカルの強い#88山本のドライブを起点に攻撃を組み立て始めます。キングスとしてはこれをやられるほうがキツい。島根には良いシューターが揃っているので、ディフェンスを収縮させてインサイドアウトでボールを振られると守りづらいですし、現時点で島根が西地区2位の好位置につけている一番の要因はここにあると思っています。
劣勢のキングスが反撃に転じたのは第3Q残り2分、#31喜多川が3ポイントシュートを沈め、さらに#2ドゥレイロン・バーンズがドライブでファウルを誘い、島根#00デービスを4ファウルへと追いやります。
しかしその直後、島根#1岡本飛竜が3ポイントシュートを決めてピシャリ。キングスの追い上げムードを断ち切りました。
島根#1岡本は、アーリーエントリーで今シーズン途中から加入した選手です。高校は延岡学園なので、沖縄のバスケファンにも九州大会等でなじみの深い選手です。
bjリーグと学生リーグとではフィジカルの差が歴然でしょうし、使用するボールも異なります。今は周りがほとんど年上の選手で、チームの新参者であるにも関わらず、ガードとして年齢関係なく指示を出す難しさもあります。しかも今節はリーグ1の集客力を誇るキングスの本拠地で、完全アウェー。
この状況下で、アーリーエントリーの選手が持ち前の能力を発揮したという点に参りました。
☆ ☆ ☆
キングスは、西地区2位争いの相手に(ホームで)17点差の大敗を喫してしまいました。相手うんぬん以前に、勝負どころでのターンオーバーが悔やまれます。
明日は勝って帰りましょう!
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