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【観戦記】おきなわカップ2017

1位.興南
2位.北陸学院
3位.南山高中
4位.福岡第一
5位.沖縄市選抜
6位.京北
おきなわカップは第16回大会にして、沖縄県勢が初の優勝を遂げました。
昨年は興南が県勢として初の決勝進出を果たし、そして今年は優勝と、階段を一歩ずつ上がって栄冠を勝ち取りました。野原暉央くんや島尻玲央くんといったスター選手が卒業し、今年の興南は個々のタレント性という点では小粒になった印象ですが、下級生の頃から試合に出場していた平良陽汰くんやアデバンジョ・ウィリアムくんを中心に、チーム力で昨年の成績を上回りました。
そして、沖縄市選抜チームも見どころを作りました。コザ高校のボールと人が動き続けるオフェンスに加え、高いシュート力を誇る北中城の基本に忠実なバスケットボール。
沖縄本島中部のチームというと「ボールハンドリングと個人技が中心のチームでしょ」という印象を持つ方がおられるかもしれませんが、それも今は昔。試合映像がネットで無料配信されたことで、全国のバスケファンが持つ印象にも少し変化があったかもしれません。
福岡第一は主力の数選手がおきなわカップに帯同できなかったと聞いていますが、それでも持ち味である「ディフェンスからブレイク」がハマった時の破壊力は抜群。沖縄にもディフェンスからのブレイクを掲げるチームは数多くありますが、福岡第一は教科書のようなチームでした。
そして、北陸学院。
私は初めて生観戦したのですが、衝撃でした。オフボールでのフリー作り方、それを見逃さないボールマンの視野の広さ、状況判断の良さ、ボールのもらい足。
そして私が最も脅威を感じたのは、「パスの丁寧さ」です。
レシーバーがパスをキャッチして、体勢を整えて、シュート。その間にディフェンスに間合いを詰められてブロックというありがちな流れが、北陸学院にはなかなか見られない。他のチームが「1・2・3」のタイミングでシュートを打っているのに対して、北陸学院は「1・2」でシュートを打っている。
レシーバーがストレスなくキャッチ&シュートできるよう、即シュートにつながるパスを供給すること。この「丁寧さ」は、大いに見習うべき点があると思いました。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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