最近購入した戦術本の中で、面白いものを見つけたのでご紹介します。今月発売になったばかりの新刊です。
試合で勝てる!バスケットボール最強の戦術
佐藤久夫著(明成高校男子バスケットボール部ヘッドコーチ)
メイツ出版
1,300円(税別)
著者は母校・仙台高校を日本一に導き、明成高校をわずか数年で全国屈指の強豪校に育てあげた名将・佐藤久夫氏。僕にとって神様のような存在で、おきなわカップ等を通じて沖縄のバスケファンにもお馴染みの方です。
書店で売られている戦術本の中には、“ボールハンドリングがうまいガードがいて、得点能力のあるフォワードがいて、リバウンド力のあるセンターがいる”ことを前提として書かれているものもありますが、現実はスモールラインナップで戦わなければならないチームもあるでしょうし、特定の選手にばかり得点を依存しているチームや、スターティングファイブとベンチメンバーの実力差が激しいチームもあると思います。
この本はコーチや選手が実際に抱えているであろう問題を数多く採り上げて、様々なシチュエーションを想定し、それに対する具体的な解決策が書かれています。
また、2ページの見開きで1話が完結しているので、必要な部分だけを読むことも出来ますし、小説のショートショートを読むような感覚で本を開くことも出来ます。
あえて難点を挙げるとすれば、一般的な戦術本は作戦盤(コートを上から見た図)でボールや選手の動きを説明していることが多いのに対して、この本は写真を使って立体的に説明しているので、読み始めは慣れが必要かもしれません。
沖縄の場合、本を買うにもお取り寄せが必要かと思ったのですが、ジュンク堂や宮脇書店(大山店・経塚シティ店)の店頭に並んでいることを確認済みです。
おまけ:メイツ出版のサイトで、モーションオフェンスのページを無料で読むことが出来ます。
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