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【所感】カンファレンス・セミファイナル

キングス 85-70 ライジング福岡 (5/15)
キングス 79-77 ライジング福岡 (5/16)
プレイオフを勝ちあがるために必要なことって何でしょう?
ディフェンス力や勢いも大事ですが、僕は「プレイオフという特異な場で、いかに普段どおりのことができるか」が大切だと思っています。
福岡はこの大一番で#1三友康平をスターターに起用してきました。主にベンチスタートで活躍し、最優秀6thマン賞を獲得した彼がスタメンに起用された(もしくは起用せざるを得ない状況にあった)ことで、福岡というチームが普段どおりでは無くなったように思います。この日の三友のスタッツは23分の出場で0得点0リバウンドと、本来の力を発揮することなく終わってしまいました。
対するキングスは、序盤に堅さが見られました。ホームコート開催のアドバンテージを得ましたが、ホーム開催がゆえのプレッシャーってあると思うんです。勝たなきゃいけないとか、下手なプレイは見せられないとか。そういう気負いが結果的に序盤の堅さにつながったように感じました。
土曜の試合の両チームの心理面の作用を見ていると、プレイオフがいかに特異な場であるかをあらためて実感させられました。
翌日、日曜は10点のリードを終盤に2点差まで詰め寄られる危ない試合でした。その立役者は福岡#54ティアゴ・コルデイロで、4Qだけで11点取っています。
4Q残り19秒キングス3点リードの場面で、#3マイケル・パーカーのダンクをファウルで止めたブライアンのプレーが大きかったです。相手にフリースローを献上しましたが、1投外してナイスファールになりました。
4Q残り6秒キングス2点リード・福岡ボールの場面、僕はスローインをパーカーか#10堤啓士朗に入れると予想しました。パーカーはエースですし、啓士朗はシュートタッチが良かったからです。
結局パスは啓士朗に入り、この時点のマッチアップは啓士朗-洋介、三友-小淵、パーカー-マック、リチャード・フォード Jr.-ブライアン、コルデイロ-ジェフ。
パーカーがスクリーンに行ってピック&ロール。キングスはスイッチで対応し、マッチアップは啓士朗-マック、パーカー-洋介になりましたが、平面のミスマッチを作らなかったマックと、体を張ってパスを防いだ洋介のディフェンスが光りました。結果論になりますが、スクリーンに行ったのがパーカーでなくコルデイロだったなら、スイッチによりスピードのミスマッチが生じて危なかったかもしれません。
最終的に三友へパスを出されてリングに当たるスリーを打たれてしまったのは反省点ですが、有明行きを前に接戦を経験できたことはキングスにとってプラスでした。
対する福岡は、キングス戦の前に6日で4試合を戦う過密日程をこなしています。西日本新聞によると、#11川面剛はケガで寝返りをうてないほどの痛みと戦っていたそうです。一日も早い回復を願います。

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この記事を書いた人

「バスケットボールマガジン 琉球バスケ王国」や「バスケットボール沖縄」、バスケットボール専門誌「OUTNUMBER」などに記事を寄稿しています。

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